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青空に手は
痛いほどの殺気




「隊長、やつら押されてますね」

「ああ、だが油断するんじゃねえ」

一人の隊士が沖田に嬉々として話しかけるが沖田は刀を構えて向かってくる敵をたたっ斬っていた。


「うわああ!」


「!!どうしたおまえら!」


突然聞こえた叫び声。
それは天人のようなしゃがれた声ではなく自分たちの…

見方の声だった。


「土方さん…こりゃあ…」

「ああ…気ぃぬくなよ総悟






本命のお出ましだ」


土方がそう言った瞬間。
砂埃が晴れて見えたのは…



「「え…」」

認めたくないが土方と声がかぶってしまった。

驚きもするだろう。






現れたのは
本当に子供だったのだから。



「おいおいおい…!マジかよ…」

近くで土方の困惑している声が聞こえる。
そんなのはこっちだって同じだ。



「っ!総悟!!」

「?!」


突然全身に感じた、痛いほどの殺気。

土方に声をかけてもらわなければ死んでいたかもしれない。



「(っ!こんなに痛え殺気は初めてでさあ…!)」


飛んできた足を避け、総悟は眉根を寄せた。


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