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青空に手は
黒に支配された



「ちっ」


喧騒の声が聞こえる倉庫。
周りは『真選組』と書かれている車…
パトカーがあたりを占めていた。


気づかれたか…


やはりさっきこちらのことを伺うように見ていた男は真選組の者だったか。


苦い顔をしながらあの時殺しておけばよかったと宇宙は後悔した。
あんなに弱そうな男、しかも影が薄いとみた。
そんな奴殺しても意味はないと判断した己が愚かだった、と思いながら自身も屋根から飛び降りる。





「宇宙、後はお主に任せたぞ」



「…ずいぶんタイミングが良いいな」



着地したと同時に影から現れた天人に嫌味を言いながらも倉庫の中へと入っていく。




「うおおおおおおおお!」
「かかれええええ!!」



辺に見えるのは黒、黒、黒。




…真選組だ。


数は圧倒的にあちらが多く、誰の目から見ても押されているのはこちら側だった。


別にあいつらがどうなろうと俺には関係ない。
どうせならあいつらを殺してもらい自由の身になることだって夢じゃない。


だが…





生き残った時に何をされるか考えられたものじゃない。


宇宙はゆっくりと足を進めた。


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