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離れない
「っ!!!」
汗でべたつく体を無理やり起こして僕はベッドから這い出た。
また見た
あの気持ち悪い夢。
いや…
「本当に夢…?」
頭の中では夢だと理解しているのにあの飛び散ってきた血の感触が忘れられない。
尋常じゃないくらいに吹き出る汗にガタガタと体が震える。
掴めなかった手が
皐月の笑顔が
あの横顔が
頭にこびりついて離れないんだっ…!
『夢じゃないよ』
僕に似たカゲロウの声が頭の中を支配した。
「っ!!」
僕は家から飛び出した。
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