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一髪、千釣を引く(銀桂)*




その日、特に仕事もなく暇だった俺は、気分転換に散歩に出ていた。(そもそもこのらしくない行動が失敗だった)


天気もよく、気分よく歩いていた俺は後ろから走ってきた"何か"に路地裏に引き込まれた。


「なっ!!誰だてめッ…ぐっ!!」


「しっ、追われているんだ。手伝ってくれ。」


そいつが言うように、数人の足音と声が近づいてきている。



「なんだよ…ほんと追われるの好きね、ヅラは。」


「ヅラじゃない桂だ。」




キチンと訂正…と、言ってもいつもより声を落として、その"何か"…ヅラは言った。



次の瞬間首に腕を回され、
「恋人のふりをしろ。」
と囁かれる。

まぁ確かにこいつの容姿なら、路地裏で抱き合ってる恋人同士ってのでバレないかもしれない…


ため息をつき、腰に腕を回す。


近づいてきていた真撰組の隊士が通り過ぎるのを確認して、行ったよ。と合図をする。



「済まなかったな、迷惑をかけた。」



腕を外し、珍しくヅラが謝る。


「や、別に…」




そういいつつ、隠れるのを手伝わされた事でもなく、さっき恋人の"ふり"と言われたのが引っかかっていた(ガキじゃあるまいし…そんな事。)



黙ったままの俺に、怒らせてしまったかとヅラが慌てる。


「あの…何か、何か礼をする。」



機嫌を伺うように顔を覗き込むヅラに、妙案が浮かんだ俺はにっこりと笑った。


「あぁじゃあさ、お礼してよ。」



「あぁ。で、何がいい?」



俺の機嫌が治った事に安心したのか、パフェか?ケーキか?と訪ねるヅラの腕を引っ張り、耳元でそっと囁いた。


「今ここで抱かせて?」



ヅラの顔が赤くなるのが分かった。




















「んっ……ぎ、ぎん!!」





ヅラを抱き上げ(同じ男だってのにこいつは軽すぎだ)近くにあったコンテナやダンボールが積み上がった物の上に乗せ、足をを割り開き体を入れる。


着物の合わせを開き、肩から着物を外す。
何時も行為と違って脱げきっていない着物や、外でするという背徳感に胸が高揚する。



「ぎ、ぎんとき!!せめてここでは…!」



「往生際が悪いぜ、ヅラ。」




首もとに顔を埋め舌を這わせ、そのまま下へと下がり、胸の飾りを口に含む。
緩急つけ吸い上げ、気紛れに軽く歯を立てていると、ソコは自己主張するようにプツリと立ってくる。
胸の飾りをペロリと舐め、立ってるよと指摘してやると、いやいやと真っ赤な顔で首を振る。(それが煽ってるって知っているんだろうか…)




「はっ、何だかんだ言ってしっかり起たせてんじゃん。」




下着の上からヅラ自身をなぞると、しっかり存在を表している。
手を入れ直接に触れると、くぐもった声が漏れる。

取り出したソレに口付けを落とし、根本から先端に向けて舌を這わす。
先端の窪みを舌先でつつくと、先走りを溢れさせヅラが鳴く。



「ぎんっ…も、早くっお願…い!」





舌と指で器用に高めていると、珍しくヅラ自ら懇願の声が上がる。




「相変わらず耐え性ねぇのな。」



笑いつつもヅラの腰を浮かせて、期待に震える蕾を指でなぞる。



「ッ…!!はっ…!」




プツリと人差し指を埋め込むと、奥へと指をぎゅうぎゅう締め付ける。
一旦抜き、指を三本に増やしもう一度出し入れをしていくと、少し腰をふりつつヅラが声を上げる。(もう理性とかは無いみたいだな)



「ちょヅラ!ここ外だからあんま大きな声出すなって…。」





指の動きを止め見上げると、虚ろな目に涙を溜め、熱っぽくこちらを見るヅラと目が合う。



「もッ、早く…」





「ん…分かった。」




立ち上がり、俺の既に起ち上がった自身を取り出し、ヅラの両足を脇に抱えて、ヅラの耳元へ顔を寄せる。




「ん。なんて言うの?」





蕾にピタリと俺自身の先端をつけ訪ねる。





「くっ…い、入れ…て、下さ…い」



最後は小さくなりつつもヅラが言う。




その言葉を合図に、濡れそぼったソコに自身を差し入れる。




「んん!!ひゃッ…!」




声をあげるヅラに、慌てて口付けをして声が漏れないようにする。(路地裏と言っても誰も通らない分けではない。)




きゅうきゅうと締め付けるソコに動きに合わせ、ゆっくりと出し入れを始める。
口付けを深くし、腰の動きを早め、ヅラの良いところを集中的に攻めると、絶頂が近いのか、ヅラが震える。



「ンン!!んっ…ふッ」




最奥に差し入れると、ヅラが2人の腹に白濁を撒き散らし達した。
その締め付けに、俺もヅラの奥で熱を弾かせた。





















懐紙で白濁を拭いてヅラを抱きしめると、困ったように笑われた。


「こんな事…"ふり"じゃできないだろ…?」



少し思案した後、あぁ。とヅラが笑う。



「そうだな、"ふり"じゃなくて本物だな。すまなかった。」




気にしてたのか?と楽しそうに笑うヅラの顔を直接見れず(だって今俺は酷い顔をしている)そのかわりに回した腕を強くした。












end.












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20,000hitお礼小説第A段!!


紫様リクエスト有難うございます!!
ご希望にそえれそうに無いものですみませんorz
駄目出し大歓迎であります!!←




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