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子供になった君の行方2


お題
『子供になる』

・神威ver
あんまりイメージを壊したくない方は気を付けてください。

・ギャグ?















「ちょっと待っててね。私のお昼だけ買ってすぐ戻ってくるから。」
「…。」
「それじゃあ十分くらいで帰ってくるからね。」
「…(がしゃんっ)」
「!?わわわお皿落としちゃったの?っていうか、神威くん今わざと割らなかった?」
「…。」
「危ないから離れてて。破片拾わなきゃ。」
「…(じっ)」
「物壊したらだめだよ。めっ!」
「…(ぷいっ)」
「……細かい破片は後で片付けるからこのあたり歩いちゃだめだよ。」
「…。」
「だから歩いちゃだめだって!もう、一緒に来たいの?」
「…(ふるふる)」
「じゃあいい子で待ってて。ね?私行ってくるよ。」
「……。」
「ってこら!どうして物を壊そうとするの?」
「…。」
「ん、どうして壊すのか言ってごらん?神威くん、なにか買ってほしい物でもあるの?」
「…(ふるふる)」
「…じゃあどうして?物壊したら危ないし、もう使えなくなっちゃうんだよ?」
「…。」
「…私と一緒に行こうか?」
「…(ふるふる)」
「…私と一緒はいや?」
「………。」
「私、ちょっと行ってくるだけだから。お腹すいちゃったんだよ。戻ってきたら一緒にいてあげるから。」
「…。」
「ごめんね。」
「…(がぶっ)」
「いたたたっ!」
「…(ちゅう)」
「っ、神威くん、痛いっ!」
「…。」
「…ふう、神威くん、いきなり噛まれたら痛いし、びっくりするでしょう?」
「…。」
「神威くんもお腹すいてたの?そう言えばちゃんとあげるから。いきなり噛んだりしたらだめだよ。」
「…(ぷいっ)」
「……神威くん、悪い子だね。そんなことしてると、もう私帰ってこないからね。」
「…!」
「ばいばい。」
「…ぁ…。」
「ん?どうしたの。」
「……(おろおろ)」
「私行っちゃうよ?神威くん私のことわざと困らすんだもん。そんな子は嫌いだよ。」
「…(がーん)。……ぐず。」
「…。」
「…………ぐず。」
「…。」
「…………ぐすん。
「……あー泣かないで。こっちきて。ね?抱っこしてあげるから。」
「…(たたっ)」
「よいしょっ。…ほら、帰ってこないなんて嘘だから。」
「…ぅ。」
「神威くんのこと、ちゃんと大好きだから。」
「…(ぎゅうっ)」
「ね、私と一緒に来てよ。私、神威くんが一緒に来てくれたら嬉しいから。」
「………(こくん)」
「一緒にいようね。神威くん本当はいい子だもんね。…でももう何か壊したりしないでね。危ないから。」
「…(こくん)」
「心配させないで。神威くんが大好きだから。」
「……(こくん)」
「…本当は一緒にいて欲しかったの?」
「………(こくん)」
「そっか。…可愛いっ!(ぎゅうっ)」
「…!(どきっ)」
「…よし、じゃあ行こうか。すごくお腹すいちゃったから。」
「…ん。」




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