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子供になった君の行方

お題
『子供になる』




「ねえ、どうしよう。」
「知るか。」
「神威、今回だけは無関心はよそうよ、ね?僕一人じゃ無理だよ!」
「うー。」
「神威、うーってどういう意味かわかる?」
「わからない。」
「ちゃんと考えてよ。」
「…言いたかっただけじゃないか?」
「そうかな…。神威なら無意味にうーって言いたくなる?」
「ならない。」
「ぐー。」
「神威、次はぐーだよ。ぐーって何。」
「わからない。」
「お腹すいたのかな…。ごはん食べたい?」
「んー。」
「んー。」
「…真似してどうする。」
「心を通わせられるかと思って。」
「るー、るー。」
「るー…ってもしかして僕のこと?」
「るー、だっこ。」
「あ、はいはい。…これでいい主人公?」
「んぅ。」
「……可愛い。わー可愛いよ、ねえ神威。」
「…。」
「神威もだっこしてみる?」
「………俺は…。」
「ほら、落とさないようにね。」
「…ああ。」
「ぅうぁあ、うー!」
「…暴れるな。」
「るぅ、だっこぉっ」
「わわわ怒ってるし泣きそう!どうしよう神威!」
「…おまえがいいんじゃないか。」
「そう、なの?じゃあ、ちょっとかしてみて。」
「うぅ。」
「……俺が気に入らなかったみたいだな。」
「主人公、神威だめ?」
「いー、だめ。」
「………。」
「…き、きっとさっき無関心そうな態度とってたから拗ねちゃったんだよ。」
「るー、るー。」
「主人公、神威も呼んであげて。」
「わぁらっ!」
「…わぁらってなんだろう?」
「さあ。俺への拒絶じゃないか。」
「そんなことないよ。主人公、神威って言ってみて?」
「るー。」
「神威って。」
「るー。」
「かむいー。」
「るー。」
「…ほら神威、神威からも催促してみてよ。」
「なんで俺が。」
「いいから。」
「……主人公。」
「わぁたっ!」
「…わぁたってなんだろう。」
「さあ。俺のことを呼びたくないという意思表現じゃないか。」
「そんなことないよ。ね、主人公?」
「うぅ。るー、すき。」
「!(どっきゅん)…うん僕も好き。でも主人公、神威も好きでしょう?」
「わぃちっ!」
「…どうして俺のときはおかしな声をだす。」




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