短編
sweet strawberry candy*
大学が午前で終わり、昼ごはんを食べようと俺の部屋に来たのが14時。
それから課題をしたり夕飯の準備をしたりで、
今は18時を過ぎた。
「なに食べてんの」
「…ん?」
ふと隣を見ると口を動かしているので気になり聞くと、顔を近付けてきて突然キスをしてきた。
口の中にあったものにふれ、その形と味からそれがいちごの飴だと分かる。
唇の端から溢れた唾液を舐めとると甘かった。
「……なんかさ」
「うん」
「いちごの飴ってエロくねえ?」
「…うん?…っ!」
未だ飴を舐めている口の中に指を差し入れ、少し溶けた飴を取り出す。
自分の口に含むと、よく知った甘い味がした。
唾液で濡れていない方の手でベルトを外していき、ズボンと下着を同時におろすと、予期せぬことに驚いたのか抵抗された。
「えっ、待って、なに」
「赤くて丸くて甘いとかエロいよなー」
「わけわかんねぇ」
少し固くなりはじめているそれを握りこみ、先程唾液で濡れた指を後ろに塗りつけながら挿し入れる。
「ん…っ、や、め…」
「……あ、そうだ」
ふと思い付き、自分の口に含んでいた飴を取り出す。
それを数回後ろに塗りつけ、まだ解しきれてないそこへつぷりと埋め込んだ。
「なに…?やだ…っ…」
その問いに答える必要はなかった。
指も一緒に入れて掻き回すといつもより熱く絡み付いてきて、やめる理由がなくなってしまったから。
何度も繰り返し掻き回していると、ソファーの上にぱた、と先走りが零れ落ちた。
咄嗟に隠そうとする手を掴み、拘束したまま続ける。
「あ…っぁ、や、ぁあ!」
いつの間にか前立腺の辺りまで入れていたらしく、一際大きく高い声が漏れ始めた。
先程入れたいちごの飴が溶け、滑りをよくしている。
それに気付いたのは俺だけではないようで、数十分前まで自分の口に入っていた飴で感じるなんて予想もしなかった事態に興奮しているのが目に見えて分かる。
震えている身体も、先程から無意識のうちにソファーに擦り付けている昂りも、全部快感を訴えるものでしかない。
「やぁあ…っ!」
ぐ、と奥まで指を差し入れると、白い液がソファーと腹に飛び散った。
飴と共に指を抜き、精液が付く腹に飴を落とす。
赤い飴が白い精液で濡れて、塗りつける度に卑猥な音が響いた。
飴と先走りで充分に解れた後ろに自身の先端を宛がうと、飲み込もうと収縮している。
狭いそこへ誘われるがままに自身を挿れると何かに耐えるように目を瞑るのが見えた。
「ん…っ、ぅ、」
「…痛いか?」
「っぁ、は…ちが、やばい…」
口を両手で覆っているせいで近くにいかないと聞こえない。
突き上げる度に耳元に響く上擦った声が更に興奮を掻き立てた。
「やばいって…なんだよ…」
「ん、ぁっ…い、きそ…」
「はえーよ」
はっと鼻で笑って細い腰を掴む。
奥の方を突き上げると甘い声をあげながら震えた。
身体の熱で溶けかけているが、まだ飴は形を留めていて溶けるには時間がかかるだろう。
それまでどう楽しもうか考えながら、伸びてくる腕を引き抱きしめた。
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