僕らの恋心
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***
「――以上。今日の授業はここまで。 全員起立。 礼」
あれから普通に授業が終り、今は昼休み。
雪斗は背伸びをし、刹那の席へと向かう。
「おはよう刹那……って言っても、もう昼だけどね」
結局、朝の挨拶をする事もなく時間が過ぎてしまったので、雪斗は苦笑混じりで、刹那に声をかけた。
「あはは。 おはようじゃなくて、こんにちはだね」
「フフッ。 じゃあ食堂に行こっか」
「そだね! 行こう行こう」
二人は立ち上がり、食堂へと向かった。
***
食堂は、沢山の生徒で賑わっていた。
雪斗と刹那は窓際の席を取り、それぞれ食べたい物を注文しに行き、席に着いた。
「ユッキーは…カレーを頼んだの?」
「あぁ。 刹那は…ハンバーグ定食と……」
「スパゲティーだよ!」
刹那はニコッと笑い、ハンバーグ定食を食べ始めた。
「今日は随分と食べるんだね」
「んー。 おなふぁがふいてふぁら(お腹が空いてたから)」
口にハンバーグをほうばりながら答える刹那に、思わず笑ってしまう。
「フフッ。 ゆっくり食べないと、つっかえちゃうよ?」
「…ふぁい」
刹那は顔を少し赤らめながら、ハンバーグを食べた。
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