入部03
制服の人が肩にかけている銃がちょいと気になったが、突っ込むのを我慢してユニフォームの人をジッと見つめる。
「主務と違がったんか?セナ」
アイシールドであんまし顔はわからへんけど、あの体格はセナやろ。
ガチャン!!
「誰だ、てめぇ」
鈍い音とともに、米神にあてられた冷たい感触。
隣を見上げると、金髪の髪を逆立てた制服の男が銃をうちに向けとった。
体の向きを変えて、金髪の男を眺める。
とりあえず殺気は感じへんし銃はほっといてもええやろ。
「うち、折原朔夜いいます。一応入部希望者ですわ。」
にっこり。
あの人譲りの笑みを張りつかせてそう名乗った。
「入部希望者?てめぇ、アメフトのルール知ってんのか?」
ピクリと眉を動かして聴いてくる金髪。
まぁ、アメフトなんかなんやかんやゆうてマイナーなスポーツやから、マネージャーなりたい言う者も少ないんやろうな。
「知っとりますよ。小学校の時はクラブチームに入っとりましたし。
中学ときはマネージャーしとりましたから」
「ほぉ。」
「本当!?」
「うわ!!」
ニヤッと笑みを浮かべた金髪の男を眺めとったら、後ろからいきなりガシッと肩をつかまれる。
ビクッと肩を揺らしながら恐る恐る振り返ると、先ほどうちにつっこんできた栗頭の人がおった。
目を輝かせながらといかけてくる栗頭の人に、戸惑いながらもうなづく。
「やったぁ!!これで部員4人目だよ。
今年は本当に行けるかもしれないね!!」
「うわ、な、な??」
後ろから抱きしめられて左右に揺られる。
視界が二転三転するせいでなんか気持ち悪ぅなってきた。
うちは、ジェットコースターが大の苦手なんや。
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!