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入学式05


SENA SIDE


今日は入学式。


高校こそは、ちゃんと友達をつくってパシリを卒業しなくちゃと思うのだけれど、正直自信がない。


第一印象が大事だから、自己紹介頑張らなくちゃといきこんでいると、ガタッと音を立てて隣の生徒が立ち上がった。


「折原朔夜いいます。一年間よろしゅうお願いしますわ」


サラサラと流れる艶のある黒髪に、青空のようだ澄んだ蒼色の瞳。


頬笑みを浮かべてそう名乗った彼女は、凄く綺麗だった。


何故か目を奪われて、暫くボッと眺めていたら僕の番が来ていたらしい。


「おーい。次の人」


という、教師の言葉にはっとなって口を開いた。


「こ、小早川瀬那です。よ、よろしくおねがいします。」


焦って、噛み噛みになってしまったと下を向いていたら視線を感じて、隣へと視線を移す。


途端、先ほどの少女と目があってしまった。


(な、なんでこっち見てたの!?)


笑みを浮かべて手を振る彼女に、振り返すと彼女は再び窓の外へと顔を向けてしまう。


それを少々残念に思いながらふと後ろを振り返ると、いかにも不良という感じの三人と目があった。


(ああ・・・。これは、まさか)


バッと視線を外して前を向く。


(入学初日から目を付けられたかもしれない)


ダラダラと冷や汗を流しながら、僕は始まったばかりの高校生活に早くも不安を抱いていた。


SENA SIDE END




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あきゅろす。
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