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スケット集め01



高校初の授業が終わりを告げ、セナと朔夜の二人はアメフト部の部室へと向かっていた。


ヒル魔の言っていた通り、明日は春大会が行われる。


今日の部活は、人数集めとなるだろうと予想をつけていた朔夜は、部室を開けたと同時にその考えにやっぱりとため息をついた。


「明日の大会までに助っ人8人。手分けして集めるぞ!!」


「8人?」


銃を天井に撃ちながらそう叫んだヒル魔に、セナが首を傾げた。


アメフトは11人で行うスポーツである。


8人だけじゃ足りない。


そんな考えをめぐらしているセナに対して、ヒル魔は数をかぞえながら自分、栗田へと指を指していき、その綺麗な指先は、セナへと向いた。


「11。」


「・・・ッて、僕は主務ですって!!!!」


その言葉に、自分も頭数に入っているのだとわかったセナが怯えながら否定する。


しかし、そんなセナの叫びも虚しく、ヒル魔は高々と言い放った。


「1人ノルマ3人!!
どんな手使ってもいい。とにかく運動部の奴引っ張ってこい!!」


「一番少なかった奴は、罰ゲームなッ」


驚愕に目を見開くセナに、再び爆弾が投下されたのだった。






-*-*-*-*-*-



(とりあえず、運動部からかな)


部室から出た朔夜は、1人運動部のある部室等へと向かって歩を進めていた。


普通に勧誘したところで、簡単に参加してくれる人などそんなにいないだろうと予想をつけながら
どうやって勧誘しようかと考えながら歩いているうちにバスケ部の部室が見えてきた。


途中、肩を落として部室から出てくる栗田の姿が見えたが、どうせ勧誘を失敗したのだろう。


ガラリ


「だから、いかねぇ―っての!!」


扉を開けたのと同時に言われた言葉に、朔夜は思わず動きを止めた。


扉のとってに手をかけたまま固まっている。


そんな朔夜の姿に、中にいた二人の男子生徒は焦りながら声をかけた。


先ほど、続けざまに二人もアメフト部員がいたので、今回もそうだろうと思っていたのだ。


「ご、ごめん、折原さん。折原さんにどなったわけじゃないだよ。」


「そうそう!!」


恐がらせたと思ったのか、立ち上がって近づいてくる二人の男。


それに、しめたと思いながら朔夜が恐る恐る口を開く。




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