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入部04



ようやく解放されてフラフラとしとるうちに、セナ(仮)が声をかけてくれる。


「大丈夫?朔夜」


「お、おん。大丈夫やで。
っちゅうか、やっぱ自分セナなんやな」


「う、うん。なんか、いつの間にか」


きっと、メットの中で涙流しとるんやろうな。


まぁ、なんでそうなったかは知らへんけどあの人に無理やり着せられたっちゅうとこやろ。


銃を傍らに置いて何やらパソコンをいじっている金髪男をジッとみつめとると、視線に気がついたんかこちらを向いた。


「なんだ?」


「ん?あー・・・。
とりあえず、名前教えてもらえますか?えっと、そっちの人も」


本間言うとその銃の入手先のほうが気になったんやけど、まぁ、このご時世なんでも手に入るわけやし。


と思いつつ、名前を尋ねる。


「蛭魔妖一。」


なんや凄い名前やな。


そういや、この人何気に耳とがっとるし、本間は魔界の住人やったりして。


デュラハンが居るんやから、魔人くらいおるやろ。


「僕は栗田良寛。よろしくね。」


そのまんまやった。


やっぱ、その頭は栗やったんやね。


にこやかにほほ笑む栗田先輩に、笑い返してうちも口をひらいた。


「さっきも言いましたけど、1年2組の折原朔夜です。
これからよろしゅうお願いしますわ」


うん。なんか楽しゅうなってきたわ。



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