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はじまる


平凡な容姿、
平凡な成績、
平凡な運動神経、

どこも突飛いたところがない
平凡であるがゆえの、非凡な日常。




俺の家族は普通の、どこにでもいそうな5人家族
どっちかっていうと豊かな方。
父はある銀行の支店長代理で、母親は一般的な主婦、時々作家
兄と妹はそこそこの成績で、そこそこの学校に通っている。
ちなみに兄は大学二年生、妹は中学三年生。
そして俺は、そこそこの成績で、県一の進学校であり大金持ちが通う
私立の高校に通っている。
しかも、男子校で全寮制。
反抗する間もなく入学させられ、気づいたら今年で2年目です。

最初の頃はそれなりにクラスでもうまくやれて、
仲のいい友人もできた。

それなのに、なにがどうしてこうなったのか。
今現在、俺は、ほぼ全校生徒にいじめられている。

事の発端は、去年の6月くらいに転入してきたヤツ、らしい。
らしい、というのも本当にそいつのこと知らないんです。
唯一の友人に聞いた話では、その転入生がイケメンホイホイで、
友人がいうには「王道」の如く、そこら中の人気者や役職付きを惚れさせたらしい。
まぁ、ここまでは全然俺関係ない。

問題はここからだ。
『悪いんだけどオレは、探してるやつがいんだ』
言い寄られる転入生が告げたのが、俺の名前だった。
いや、だから、本当に転入生とか知らないから。頼むよ、まじで。
それを聞いた人気者たちは自分の親衛隊とかいう、簡単にいえばファンクラブに
俺への制裁という名のいじめを命じた。

そして突然のいじめが、俺に降りかかった。

そりゃあびっくりしたよね、教室行ったらまず机と椅子がない。
クラスメートに話しかけても無視。
そして気づいたら教室から追い出されていた。
ショックとかそういう以前に何が起こってるかも理解できてなくて、ただ呆然としてたっけ。
まぁ、その後は普通に教師に頼んで机と椅子持ってきてもらって授業受けたけど。





そんなこんなで、俺の日常は、非凡へと変わって行った。
だがしかし、この1年弱はただの序章にすぎなかった。


そのことに、俺は、すぐに気づくことになる。




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