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あ、ヤバイ、萌える。
てか、鼻血出る。
俺、もしかして腐男子としてのスキル上がってる!?
結構リアルな妄想だったよね!!!!
……あぁ、なんで俺ここに居んの!!?
俺さえいなければ副会長と会長のイチャイチャが見れたのに!!!!!!
カツン
――――――妄想の果てから舞い戻って来てしまった。
会長(勝手な妄想)が、部屋に近付いてきてる……………!!!!!!!!!!
えーりんえーりん!!!!
たすけてええええええええりいいいいいいいいいいいいんんんんんん!!!!!!!!!!!!!!
「……なにお前」
入って来たのはとてつもないほどの美形さん。
さらりと掻き上げられた髪は綺麗な茶髪で、
不機嫌そうな眉間に、不快そうに曲げられた唇。
そして、カラコンだとでも言うのだろうか、濃い青の瞳、……で、
この醜態見られたあああああああああああぁぁぁぁ……………
「何?お前」
不快そうに曲げられた唇が再度開かれ、同じ言葉が発せられた。
ナニ?
何って、そりゃ人間ですよ。
でも変態人間じゃないゾ?
この格好は、まーお偉い副会長、叶サマのご趣味であられる。
間違っても、俺の趣味では、ないからぁ!!!!
「………口に出てるぞ」
綺麗な瞳が微かに可哀想な人を見るような目になった。
俺を、俺を、哀れむなぁああああああ!!!!!!
哀れだけども!!!
………というか、「口に出てるぞ」?
…………………え?
俺、言っちゃった?
やっちゃった?
アハ、俺やっちゃった☆
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