不良の美形…ん?
と言うか、あれ……さっき以上にここはドコ感が強いんだけど。
というか貴方はだれ!
あ、カガさんでしたね。
かが並ぶとか面白っ。
「ッ!?」
え!?なんで今殴られたし!
なんで今殴ったし!!
「……イラついたから」
ま、カガさんのおかげで目は覚めたけどね!
逆にありがと!!
……てか、俺。
いつの間に寝た?
………、………。
まぁ、いっか。
とりあえず、ここは己の部屋だった。
……己とか、なんだし俺。
そうか、今日から寮生活だ。
今日から夢の、王道学園生活だ!!
…今日?
今って何日で、何時?
携帯に手を伸ばして時間を確認する。
ディスプレイに映ったのは俺がベッドにダイブした日とは違う日。
時間は、6時23分。
…さて。
いま目の前にあられるカガと名乗られたこのお方は、
この部屋に堂々といると言うことは、
俺の同室者さん!!?
おそらく、そうなんだろうな。
不機嫌そうに寄せられてる眉と、俺を見下す鋭い目線。
そして極めつけは染色されたであろう金色の髪の毛と、エロく光ってる片方だけのピアス。
「っ」
不良キターーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!
しかも美形!
モロ美形!!
これは総長とか!?幹部とかか!?
うはぁ……。
感動しすぎて、何も言えないよ。
何も言えないんだけど、何かが胸につっかかる。
もやっとしたナニカ。
――金髪
――片方だけのピアス
――カガ
頭に電撃が走った。
本当に、スタンガンを当てられたかのような痺れる痛み。
何、何、何、
「っう」
「!?おい!どうした!!おぃ…――」
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