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side:夏姫(戻ってきたぜ!俺のターン!!)



見 ら れ て た ★





とか何とか思った俺ってば大慌て☆
………慌て過ぎて只今貴方の元へと猛ダッシュ!!!
って俺ええええええええええ!!?!?!!??
ストップ!
ストップ!!俺!!!!!!!!
おおおおおお俺はノンストップバスですか!?
イノシシですか!!??


ってあん?


あの人見たことあるぞ!誰か忘れたけどね!!
……アレ?本当に誰だっけ、冗談のつもりだったんだけど、本気で忘れてる?
あの人可哀想!あはは………つーか俺、またもや走ってるよ!この格好で!!

超天才じゃね!?うん、俺天才いいいいい


「廊下を走ってはいけませんよ」
いいぃ!?
「――――ってえ!?あ!はい!!!」


いきなり話しかけられ素直に速度を緩める俺、偉い。
……調子に乗ったのは置いといてください、お願いします。


てか、なんであの人あんなに悲しそうな顔してたんだろう……?
顔は笑ってたんだけど、なんて言えばいいか分からないけど、
今にも泣きそうだった。いまにも………






「!ゆんさん!?」







……何してんだろ、俺ってば。


状況説明するとなぜか横を速度を緩めながら通り過ぎた
ボクは立ち止まってから身に覚えもない他人の名前を叫んで、
その人の腕を掴んで、振り向かせてた。
“ゆんさん”とボクは呼んだけど誰なのか知らない。
けど、呼ばれて吃驚してると言うことはこの人、

この人、“ゆんさん”なのかな……………?



「―――」

吃驚した顔のままこの人は何か呟いた。
呟いたところまでは分かったんだけどなァ……
なんて呟いたのかなァ………
目が良い俺は微かに動いた口元を見逃さなかった。
けど!なんて言ったのかを理解するまで頭は回ってなかったのかな!
ほら、馬鹿だから俺って!!

「あ、っと、すみません、見ず知らずの方に……」

あはは、って笑った俺を見たこの人はそ、う。となぜか苦しそうに呟いてから

「もう走っては、……その前に腕、解いてあげましょうか?」
俺の格好を見てからそう言った。

…………!!

そうだよ、俺!!ズボン下ろしたまんまだよ馬鹿!!!
つか恥ずかし!
何こんなアホな格好でシリアスモードとか!!!
てかこんなアホに腕掴まれて可哀そすぎますよこの人!!!!!!!!!!!!
あああああああああごめんなさいいいいいいいいい!!!!!!!!!!!!!!!!!





















「…………そう、ですよね。貴方の記憶が、戻るなんて………」






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あきゅろす。
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