贈する想いは
【贈】※はじまり。
☆悠乃様へ。
お誕生日おめでとうございます:-)
ﾄﾞﾘｰﾑ機能を付けておりますので、宜しければお楽しみ下さい。
そのままですと、普通の神ｱﾚと為っております。
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甘く名を呼ぶ声に。
耳に届くその声に。
うっとりと目を閉じて。
閉じ込められた腕の中で。
感じる体温と、匂いと。
得る安心感と、癒しと。
さらり、と、掛かる長い黒絹のような彼の髪に。
胸に寄り添ったまま指を絡めて。
何度も確かめるように呼ばれる自身の名に。
心地好い彼の声のトーンを確認するように。
黙って、その腕の中で。
黙って、その胸の内で。
彼との近さを。
彼との距離を。
ハカルかの様に。
ツメルかの様に。
呼ばれるままに。
呼ばせるままに。
うっとりとしたままに。
体も心も預けて。
囁かれる愛の言葉に。
少しの擽ったさと。
かなりの優越感と。
今、彼を独り占めして居るのは。
自分しか居ない、この貴重な甘やかな時間。
「アレン」
「なぁに？ユウ」
「アレンは俺が好きか？」
「勿論。ユウが好き」
「好きなだけか？」
「うぅん。ユウを愛してる」
「俺もアレンを愛している」
誰をも寄せ付けない彼を。
自分だけが引寄せられている今に。
とても、とても、幸せな想いが満ちる。
「アレン、愛してる」
「愛してる、ユウ」
ゆっくりと、瞼を上げて瞳に写るは。
新たなる歳のはじまり、自分の誕生日。
その一番はじめに、一番愛しい貴方を見詰めて。
「誕生日おめでとう、アレン」
「ありがとう、ユウ」
また貴方との、新たなる未来を歩き出す。
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