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-日記連載-
6.(性描写有)
『お風呂に入る?』
『普通…に、なら…』
『ティエリアの仰せのままに』
くす、と、笑うと、アレルヤは全裸になり、ティエリアの下着も取り去ってしまう。
慌てたようにティエリアが手で隠そうとするのを見てまた笑うと、顔を赤くしながら睨むティエリアと目が合った。
『アレルヤのばか!』
『可愛いね、ティエリアは』
脱衣所ではなく、部屋と半露天風呂を区切る大きな窓を開け、お姫様のようにティエリアを抱き上げて移動する。
抱き着いたティエリアを抱え片膝に座らせ、片方は床に付けて器用に体重を支えると、お湯の温度を確かめ、桶に湯を汲み、ティエリアの足先から、ゆるゆる、と、湯をかけて行くと、雪色の肌が薄い桜色に変わって行った。
『気持ち好い』
『熱くない?大丈夫?』
『うん、平気…』
そぅっ、と、抱き上げて湯舟にティエリア下ろす。
『ね、それ貸して』
アレルヤから桶を受け取ると、湯舟から湯を掬い、その体にかける。
『後ろを向いて』
肩からお湯をかけおわると、こちらを向いたアレルヤに両手を広げてみせた。
『抱っこ』
『甘えるの?』
『近くで見たい。出来るだけ同じ視線で』
ティエリアが見上げた先には、先程一緒に見た星空が輝いている。
アレルヤが湯舟の中の段差に座ると、ティエリアは当然のように膝に座り、肩に頭を預けて顔に擦りついた。
『やっぱり綺麗…』
『そうだね』
寄せたティエリアの頭を撫でていたアレルヤが、何かを思い出したように言葉を発した。
『ね、ちょっと待ってて?』
濡れた体を気にせずに室内に入ると、照明のリモコンを手に取る。
光が絞られて行く度に、外の暗さと輝きが増え、流れ、瞬く星達が深い暗闇に浮かび上った。
相手の顔が判る程度の明かりを残し、アレルヤが側に戻って来る。
小さな子を対面で抱くように、ティエリアの足を軽く開き、尻を抱えるように抱き上げると、どちらも空が見えるように横向きに湯舟に浸る。
ぺったり、と、アレルヤに密着するように、その手を腰に回して、凭れ掛かかったままティエリアは星を眺めていた。
『ね、アレルヤ…』
『なぁに?』
『それ…や、…』
『…あ、ごめんね』
少し俯きがちに見上げつつ訴えるティエリアに、そこではじめて自分が無意識に手を動かしていた事に気付いた。
『ほら、こう…習慣?習性?』
へらり、と、笑うアレルヤに、その腰に回していた手を動かして、ぎうぅ、と、その尻をわしづかみしてやる。
『ちょっ…ティエリアっ!』
『馬鹿アレルヤ!』
どちらともなく顔を見合わせると、笑い声が風呂場に溢れた。
ひとしきり笑い終えると、ティエリアがアレルヤに、きゅう、と、抱き着き、こそり、と、独り言を言うように小さく呟く。
『まだおねだりは有効?』
アレルヤがその言葉を聞き逃す筈も無く、ゆうるり、と幸せそうに微笑む。
『勿論。僕からお願いしようかと思ってたよ』
湯気により湿ったティエリアの髪の上から、そこを食(は)むように耳に唇を寄せると、ティエリアが好むトーンで囁きを落とす。
尾テイ骨から丘を分ける小道に指を這わせ、その奥の窪地に指の歩を進めると、優しく少しずつ解すように指で撫で摩って行く。
緩急を付けた刺激により、そこから返させる反応が徐々に強くなり、ティエリアの息遣いの中にも、アレルヤを誘い魅了する声が混じり始める。
『アレ、ル、ヤ…この、中…は…や、だ』
『お湯の中は怖い?』
頭をアレルヤの胸に預けるようにしてティエリアが頷くと、抱えた姿勢をそのままに湯から立ち上がり、風呂の縁に座る場所を移した。
『っ…はっ、ん…』
『指、中に入れるよ?』
『ん、いれ、て…』
ティエリアの呼吸に合わせて人差し指を入れると、そこを外側に引くように指の腹で撫で、ゆる、と、受け入れやすくなるように繰り返し、指を増やす。
『…あ、んっ…ア、レル…ヤ…』
入れた指をその中を優しく擦りながら動かすと、浚(さら)にティエリアの快楽を生み出すポイントを刺激する。
『ここ、好きでしょ?』
『あぁっ、あ、…っ』
アレルヤの胸に縋るようにして、ティエリアがその快楽に堪える。
半露天と言う事を思い出したように、片手を口元に動かすと、親指の側の肉を噛む。
『あ!駄目、ティエリア』
ティエリアを肩から抱きしめる形に抱き直し、その手を口から外させると、アレルヤは自分の指をティエリアの口に入れる。
『ごめんね、気付かなくて』
潤んだ目で見つめるティエリアに、アレルヤが言葉を続ける。
『ティエリア、中に入れて?』
ひとつ瞬きをして応えをくれたティエリアを見て取ると、中に在った指と入れ替えに、アレルヤは自身をその中に、ゆる、と、埋(うず)めて行った。

床に触れる膝で軽く体を浮かし、不安定な体勢を支える為に目の前の肩を支えにすると、ティエリアはアレルヤを受け入れようとする。
普段ならアレルヤの成すがままに任せているが、今は自分の声を抑える為に片手しか使えないから。
アレルヤの顔を見るのも、見られるのも恥ずかしくて、首筋に頭を預ける様にすると、舌に触れるアレルヤの指が擦れて、そこからも甘い痺れが起こる。
先端を括れまで入れると、ティエリアの腰に腕を絡め、腰を沈めるようにアレルヤが導くと、少しずつ、少しずつ、アレルヤがティエリアを侵食して、一杯に為って行く。
零れそうになる声に、思わずアレルヤの指に歯を立ててしまう。
『アエ、ウ…んっ、あ…』
『大丈夫だよ。誰にもティエリアの声を聴かせたく無いから。だからこのままで…ね?』
口を離そうとするその舌を、指で優しく捕まえてしまう。
『ティエリア、気持ちいい事だけ考えて?ね?』
自分と額とティエリアの額を合わせると、言い聞かせるようにアレルヤが語りかける。
指で舌を遊びながら、ティエリアが了承したのを確認すると、ちゅっ、と、おでこに軽くキスをした。
『いい子。ね、ティエリア…自分から動いてみる?それは嫌?』
困ったような、不安が揺れるティエリアの朱い瞳がアレルヤを映している。
『あは、ごめんね。ちょっといつもと場所が違うから、さ。』
瞬(まばた)きをするティエリアの瞼にも、おでこと同様にアレルヤはキスをすると、口の端(は)だけに笑みを浮かべた。
『気持ちいい事だけを考えて、ね?ティエリア』
アレルヤの膝に座り込むように受け入れていたティエリアが、ほんの少しだけ中からアレルヤ自身を引き抜き、またその上に腰を、そろり、と、落とす。
『ティエリア?』
また腰を上げて、また腰を下ろし、引き抜く距離を少しずつ多くして、その早さも増やして行く。
『…ん、ぁ…うぅ…』
『ティエリア!無理はしないで、』
ふるり、と、緩く頭(かぶり)でティエリアは否定すると、入れ下ろすだけの動きに、前後の動きを加えて行く。
『ティエっ!』
その声に応えるように、アレルヤの指に舌が這わされ、じる、と、音を出して吸われる。
妖艶さと快楽を溢れ訴えるティエリアの視線に、アレルヤがとても嬉しそうに微笑む。
『ありがとう、ティエリア』
唾液が糸を引いて名残を惜しむなか、アレルヤは口から指を引き抜くと、その唇を塞ぎ、舌を差し入れ絡め、ティエリアが出す息も声も飲み込んで行った。
両の手をティエリアの膝裏に差し入れて、足を開かせ腕で抱え上げらようにすると、軽々とティエリアを持ち上げてぎりぎりまで引き抜く。
肩で支えにしていた腕を、アレルヤの首に抱き着くように、きゅう、と、ティエリアはしがみついた。
突き上げるように引き入れて、またそれを引き抜き、ティエリアを内側から撫で押して、よりよい所を狙う。
絡まる舌と混じる唾液に、漏れる喘ぎと甘く呼ぶ名にも、互いを求めて行くのが解る。
ティエリアがより感じる所を擦り突くように、アレルヤは抱える角度と位置を変え、自身もその気持ち良さを味わう。
酸素を求め口を離す合間も惜しく感じられ、かち、と、歯があたる音と、呼吸音が耳につく。
『…っ、も…』
『イキそう?』
そのなかでティエリアの零した小さな囁きを的確に聞き取った。
引き寄せられるように見合わせた蕩けた視線が合わさる。
『大好きだよ、ティエリア。気持ち良くなって?』
アレルヤを見つめ、ティエリアが快楽に溺れたままに頷く。
後からの刺激と、二人の腹の間で擦られ擡げたティエリアが、ふる、と、揺れ同じに肯定した。
ティエリアの好い所ばかりを突き上げると、挟まれたティエリアが流す露が増えて行き、そのぬるつきさえも快感の潤滑油となる。
『あぁ、…っ、は…も、……』
『僕も、だ…よ、ティ、エ…』
無意識に腰を揺らすティエリアに、手加減無しにアレルヤは突き入れ、求める事と吐き出す事でお互いの体を一杯にして満たして行く。
ティエリアの中にアレルヤの温かさが満ちると同時に、密着したその腹部には、ティエリアの快楽の証が現れた。

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あきゅろす。
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