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-日記連載-
5.(性描写有)
『…くるくると脱がせたかったな』
アレルヤは最後まで付き合ってくれたが、残念ながらティエリアの満足行く結果には終わらなかった。
床に四肢を投げ出して寝転ぶアレルヤの腹の上に、不満げなティエリアが跨がって座っている。
『も、いい?ティエリア』
『いい…』
半端に纏わり付くように絡まる帯を外そうと、ティエリアは膝立ちになって体を浮かすと、アレルヤの腰から引っ張って抜き、ついでに浴衣の袖を抜かせる。
『脱がすのは上手いね』
『ばか!』
開(はだ)けた浴衣から覗く肌に手を伸ばすと、湯上がりのさらさらした肌では無く、しっとりと汗ばんで、吸い付くような感触のその肌に頬を寄せ目を閉じる。
『大好き、アレルヤの匂い』
すり、と、ティエリアが顔を動かすと、紫の髪がアレルヤの胸に、さわり、と、広がる。
『動かないで、アレルヤ』
アレルヤの体を挟むように腕を置き、顔と上体を起こすと、ゆるり、と、ティエリアが微笑み、もう一度同じ言葉を口にする。
『ね、動かないで…。ね?』
アレルヤの上に跨がったまま、額に口付けを落とす。
そのまま、舌で、つっ、と鼻先までなぞり、そこにキスをし、一旦唇を離すとすぐに口と口を合わせる。
軽く触れるか…な、キスを何度か繰り返すと、舌で上唇と下唇の合わせを撫でるように何度か舐める。
『何?ティエリアからなんて珍しいね』
『たまには、ね。…さ、黙って』
つぅっ、と、指でアレルヤの唇をなぞると、しぃっ、と黙らせる仕種をその口に施す。
アレルヤの顎のラインに舌を這わせ、キスを首に移動させて行く。
右も左も隙間無くキスで埋めるように丹念にキスをし、その首筋を舌で擽る。
鎖骨を唇で食(は)み、ちろ、と、舌を動かす。
鍛えられ隆起した胸の筋肉を、象(かたど)るように指を動かし、その掌で優しく撫でると、固くなり始めた胸の飾りが触る。
その飾りに唇を寄せると、そのままに吸い付く。
片手でもうひとつの飾りを弄り、ゆる、と、刺激を加えて行く。
『っ、あ、…ティエリアっ、上手い、ん、だけど…』
答える代わりに胸の先の刺激を強くすると、アレルヤの体が、ぴく、と反応をする。
唇を当てたまま舌でこね潰すようにし、ちぅ、と吸い上げて口を離す。
『先生がの教えが良いからな、嫌!』
有効な腹筋の使い道を見せたアレルヤが、床から何の反動も無く、難無く起き上がった。
腕をついたティエリアの脇に腕を入れ、背中と腰を抱きしめるようにし、ティエリアとの位置を入れ替えた。
『アレルヤ!嫌だ!!』
跨がった姿勢で裏返されれば、両足をあらわに開き、受け入れる体勢のような格好になる。
素早く腰側の右手を抜き、浴衣の裾の合わせ目から手を差し入れた。
『ティエリアにされるのも新鮮だけど、こっちが落ち着くかな』
『アレルヤ!!』
太腿の内側を撫であげ、邪魔をする浴衣を托しあげる。
『嫌!動くなって言った!!』
『悪いのはティエリアだよ』
『アレルヤ!』
足の付け根に顔を寄せると、くっきりと跡が残るように吸い付く。
『やぁ、アレルヤ!』
『嫌じゃ無いでしょ』
ワザと音を立てて、ティエリアを煽るように紅色の花をいくつも咲かせる。
『…んぁ、う…、……』
アレルヤのキスの数だけティエリアの声が段々と艶を帯びて行き、その吐く息にも色が混じりはじめる。
『沢山啼いてみせて?』
ティエリアの浴衣をずらし、首筋に口を寄せ、脇腹に口付け、二の腕の内側にも吸い付き、体の表側に、ちぅちぅ、と、沢山の花を咲かせてみせる。
『ア、レ…ヤぁ…、他に、も…ちょう、だ…い……』
敏感な胸の先やティエリア自身を避けて、キスの花を咲かせるアレルヤに、焦れたようなティエリアの声が掛かる。
『胸、も…、シ…てぇ…』
開(はだ)けただけの浴衣の帯を解くと、ティエリアが待ち切れぬように腰を浮かす。
それを取り去り、浴衣を剥ぎ取ると、両の胸の突起に、かりり、と、爪を引っ掛け、緩く刺激を与える。
それだけでもティエリアの背が浮き、快楽を獲ているのが解る。
手で、ゆる、と、右に刺激を与えつつ、左の胸は口で攻める。
舌先だけで圧すように、突(つつ)くように、くりくり、と、転がし、呼び起こすように吸う。
『っは、んぅ……ぅ、』
段々と下半身に熱が篭り出し、自分にも刺激が欲しいと、自身が自身に訴えて来る。
ゆくり、と、起き上がりつつあるティエリア自身を視界の端に留めつつ、アレルヤは執拗に胸を攻め続ける。
触って欲しいと言わんばかりの腰の揺らめきがアレルヤを誘う。
『腰が揺れてるよ?ヤらしいティエリア』
『…言う、な、ぁ…』
『おや、素直じゃ無いね。止めちゃうよ?』
その言葉とは裏腹に、指先で胸の先端を弄る事を止めないアレルヤが強く摘み上げた。
『あっ、んぅ…、ア…ル、ヤ…も、……』
『仕方ないなぁ。じゃあ、オネダリして見せて?』
『…はっ、…オネ、ダ…リ?』
『そ。今度は僕の言う事を聴いて?』
先程のティエリアのようなアレルヤが、享楽に乱れるティエリアを楽しげに眺め、わざと虐めつつ言葉を待つ。
『ア、レ…ルヤ、下も……シてぇ………』
『下?それじゃ判らないな』
『こ、こ…も、触、ってぇ…』
下着越しに存在を主張する自身に手を添えるように伸ばすと、その擦れる手の刺激だけで甘い声が漏れ出た。
『イケナイ子だなぁ、ティエリアは。自分で感じるなんて』
『やぁ、…ア、…ぅヤぁ…』
指先を下に移動させて、そのままティエリア自身の先を引っ掻いてやると、じわ、と、染み出した液体が下着の色を変えて行く。
強く、弱く、先の合わせ目のような線を爪弾くように、親指と中指で支え、人差し指を動かし続ける。
刺激を求めるように腰が揺れ、刺激を現すように広がる染みに、ティエリアから漏れる声が可愛いらしい。
『何?足りないみたいだね。本当にイケナイ子!』
『いじ、わ、…るぅ………』
『僕が?小さなティエリアは気持ち好いって啼いてるよ?』
ね?と、小さなティエリアに顔を寄せると、そこに唇でくわえ歯を当てると、なぞり挟むように口を開いた。
歯が伝える、ざわり、と、した感覚に、ティエリアの体が跳ねた。
『っあ、は、…ア、レ、ルヤぁ…』
ティエリアの声を無視して、そのまま歯を立てて、布越しに刺激を与えると、身をよじるティエリアの腰を抱きしめて固定し、空いた手で胸を刺激する。
擦れる布地に、湿った不快感と、与えられる快感に、加わる刺激が体の熱を高めて行く。
もっと、これじゃ足りない!と、体が訴えて来るが、いつもは言わなくとも与えられる事を、アレルヤに自分からとなると素直伝えられない。
じゅう、と、音を立てて、小さなティエリアが零した涙と、自身の唾液が混じり色を変えた場所を、わざと吸い上げると口を放した。
『どうしたい?ティエリア。ヤメちゃう?それとも、オネダリする?』
『…んっ、あ、さっ…き…』
『あれはダメ。可愛いオネダリがみたいな』
腰は抱いたままに、ぐぅり、と、頭を撫でるように、指先を小さなティエリアに移動させて刺激を加える。
『ここのティエリアは素直だよ?』
『…アレ、ル、ヤ………』
『なぁに?』
『気、持ち…っは、ヨく…シ、て……んっ…』
『いい子。でも、もう少し早く聞きたかったな』
足の付け根側から手を入れて下着をずらすと、ぎゅうっ、と、謀らずとも後ろが食い込む形となる。
『や、ぁ…、ア、レぇ…』
『素直じゃ無かったからね。少しお仕置き』
ぺろ、と、先を舐めると、すぐに根本まで銜え込み、喉の奥で擦るように刺激し、口をすぼめて吸いながら、ティエリアの表情を伺うと、蕩けた瞳が中を仰ぎ、口から零れる嬌声を抑えようと、無意識か口を両手で塞いでいるが、ぽろぽろ、と落ちては弾けていた。
根本から歯を軽く当てて、括れの所で引っ掛けて止めると、ちゅむぅ、と、音を立てて吸い付き、舌で窪みを刺激するように擽る。
空いた根本部分に手を添えて、ゆる、と、優しく撫で摩りながら、ティエリアの反応に手の動きを合わせる。
『は、ぁ…んっ、ア、レル…ヤぁ…』
ぷくり、と、弾力を返すそれの固さが限界に近い事を、アレルヤの口や舌、手やその先に訴えて来る。
『ティエリア、ティエ』
快楽を覚えている事が解るその瞳を自分に向けさせる。
『ティエ、見て』
根本から先端までを舌で包むように舐めあげると、理性が残っていたのか羞恥に体と瞳が揺らぎ、小さなティエリアが震えるが、アレルヤは角度を変え何度も繰り返しす。
『…やぁ、ん、…わざ、と…見、せ…んてっ…んっ、』
『可愛いティエリアを見せたくて、ね。…そろそろかな?』
ずらした下着を脱がさずに、わざと腰元近くになるように引っ張ると、双丘のうちの一つが綺麗な姿で丸みを現した。
手を後ろに移動させ、それをわしづかみにして揉みながら、小さなティエリアを食べてしまうように口にすると、ティエリアの欲望の解放を促すように刺激して行く。
腰を押さえられたティエリアは、強い快楽に沈み溺れるしか術はもう無い。
『ア、レル…ヤ…あぁあっ!』
小さなティエリアの涙は全てアレルヤに受け止められ、零れる事なく吸われ飲み干される。
慈しむように舐めて綺麗にすると、ティエリアの額にキスをした。
荒く息をするティエリアを抱き起こすと、背中や腰を撫でて抱きしめる。
『大丈夫?後ろ痛くない?』
『ん、…だ…じょ、ぶ』
互いに視線を合わせると、どちらともなく顔が近付き唇が合わさった。

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