: 「あ、浅岡竜樹って、生徒会にいんだけどさぁ、通称『三能のクールビューティー』とか言われてんの!お、やっぱジンジャーだろっ!」 「クールビューティー、ね」 「あ、真柴、お前も何か飲む?」 「いや…」 そんなことより何より、早く何か着てくれないものだろうか…。 白い肌が目についてしょうがない。 「つか、実際、2年生の学年平均なんて450点らしいじゃん!?」 真咲はペットボトルを開けると、そのままグビグビとラッパ飲み――ご丁寧に腰に手を当てて、お前はどこのおっさんだって具合だ。 「あー…そうか」 悠の生返事にも気づく気配皆無。 「ぷは――っ!!うっめぇぇ――っっ!!」 高野真咲とは、こういう奴だ。 そういえば、風呂上がりにはいつもパンツ一枚でウロチョロしている。 まぁ、同じ男なんだと考えれば、それも致し方ないことかもしれないが。 「竜樹だって、あれ、800そこらだったじゃん!?ぶっちゃけ、それだってスッゲェんだって!!」 「…そうか」 悠は堪り兼ねて、自室から自分のシャツを持ってくると、 「だから、900とかってあり得ねぇのっ!!マジにっ!!」 未だ喋り続ける真咲の頭から、問答無用にズボッとシャツを被せた。 「…?何?」 それを真咲はきょとんと見上げながらも、まぁとりあえず服を着た。 [*前へ][次へ#] [戻る] |