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記憶のないその行為の最中に、自分がどんな振る舞いを慶太に見せたのか…。

セックスの時、淫乱なまでに淫らな言葉を吐いて、どこまでも素直に快楽を追求する自分の性癖は自分が一番よくわかっている。

考えただけでも恥ずかしくて消えてしまいたい。

しかも、他でもない慶太にそれを見られたなんて…。


「………帰る」

「……」


清孝は小さく呟くと、慶太の腕を押し返して立ち上がった。

慶太は何も言わず、ただ心配そうに清孝を見つめていた。


「服くらい着ろよ」


清孝は涼しい顔で慶太に笑いかけると、手近にあったシャツを拾って未だに全裸な慶太に投げた。


「あ…」


今更気づいた風体で、慶太はバツ悪そうに自分のモノをそのシャツで隠した。


「馬鹿」


清孝はふわりと花のように口許を綻ばせると、靴を履いてさっさと部屋を後にした。


バタンッ――


「……ふぅ〜…」


ドアを背に空を見上げ、清孝は小さく溜め息を吐いた。

まだ心臓がバクバクと音を立てている。



――やっちゃった…。



今更ながら顔がカアッと赤くなる。

初心者でもないのに、僅かに残る下腹部の痛み。

懐かしいような、照れ臭いような、久しぶりに感じた初心のようなムズ痒い感覚。



――そりゃそうだろ…。

アレじゃ…なぁ。





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あきゅろす。
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