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みんクエの軌跡‐2
なし
>■ワインレッド
> LV:7 5218Zid
> HP:175
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>―湖畔の町シレネ―
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> シレネの町中は喧騒に満ちていた。
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> 充分に手入れもされていないような武器を手にした町人が道端に出てきては、もうこうなったら俺が行く、落ち着けあんたじゃ無理だ、やっぱりそうだよな畜生、とその繰り返しだった。最後に行き着くところは常に「なぜ軍はすぐ来てくれないんだ」の一点であり、町民が一丸となって不安と苛立ちを体現しているかのような有様だ。
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>(軍は今、神形器の捜索で手一杯だしな)
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> となると、残る頼みの綱はアラセマに雇われた身軽な冒険者、つまりワインレッドのような者になる。案の定町民の縋るような視線がそこかしこから向けられ始めた。口には出さなくとも、その目は「あんた鬼を倒してくれ」と大声で語りかけていた。
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> しかし、一口に鬼と言ってもそれこそ千差万別、ゴブリンに代表されるような小物から、地母種の対存在とまで言われる強大な大禍鬼まで多種多様だ。単に鬼が出た、と言われてもなかなか対策の立てようはない。せめてもう少し相手の特徴が判れば――。
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>「隻鬼ですね」
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> 突然の声、心を読んだかのようなその内容に、ワインレッドの身が一瞬緊張する。
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>to be continue...
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