みんなdeクエスト-芯海の楽園- の軌跡 2 >■ワインレッド > LV:2 100Zid > HP:82 > >―解放と依頼― > > > 例えばの話。 > > どことも知れぬ島の只中、小さな小さな森の奥に、こじんまりとした一つの家があったとする。 > > その家の中央には古めかしい木彫りの机があり、その脇には小さな椅子が二つあるとしよう。そして椅子の上には二つの人影がある。 > > 一つの影は教師であり、一つの影は教え子だ。 > > 二人は机を挟んで向かい合い、一人はどこかのんびりとした様子で、一人は少し戸惑った様子で座っている。 > >「──で、先生」 > > 二つの影の内、より小さい影がその姿に似合った細い──しかし微妙に棘のある声で、もう一つの影に問うた。 > >「先程のは、一体何の話ですか?」 > > 眉を顰める生徒に、もう一つの影は緩やかな動きで肩を竦めた。 > >「だから、最初に言ったでしょうに。どこにでも居る冒険者のお話だって」 > > おどけた返答に、生徒はより険の増した声を出す。 > >「何故ここで冒険者の話ですか。私はそんな話を聞くために先生の元に居るわけではありません。もう無駄話は結構ですので、早く今日の授業を始めてください」 > > 先生と呼ばれた影は、軽く肩を竦めてみせる。 > >「つれないわ > >to be continue... > [前へ][次へ] [戻る] |