実力の一端 刹那と渚は急いで小坂の後を追った 刹那「あっ!いた!」 渚「って、あの人さっきの…」 小坂は空中で三匹の魔犬の攻撃をかわしていた 小坂「おっ♪やっと終わったか」 渚「ちょっとーっ!大丈夫なのー?」 小坂「負けてるように見えるかー?」 渚「見えないけど…」 空中で三匹の攻撃をかわし続ける小坂の顔には疲労は全く見えない 小坂「お前らがくるまで待っててやったんだよ」 刹那「それって、どういう…」 小坂「まあ、見てろって、いくぞ!」 小坂「アデアット!」 小坂はカードを出し、アーティファクトの剣を出した 刹那「あれは!?魔法使いのアーティファクト…初めて見た…」 渚「便利そうだね…」 刹那「あぁ、そうだな…って違う!!」 漫才をしている二人を後目に小坂は犬を一匹蹴り飛ばし、着陸の姿勢をとる 小坂は地面に着き… 小坂「斬岩烈波!」 近くにあった岩を剣で粉々にしてその欠片を敵にぶつけた 刹那「!? 何だ、あの技は!?斬岩剣に似てるが…?」 魔犬が岩で怯んでいる隙に小坂は手をかざして魔力を溜める 小坂「サギタ・マギカ セリエスルーキス!」 ズシャァッ!ズババァッ!! 小坂が発した複数の矢が二匹の魔犬に当たり、魔犬は唸り声をあげて消滅した 渚「す、すごい…」 刹那「なんて威力だ…」 身の危険を察知したように、残った魔犬は素早く逃げ去っていくが… 小坂「フッ…逃がすか!!」 ビシュッーードスッ 魔犬「がぅっ!!」 ズシャッアァァ… 地面に倒れた魔犬に近づき、小坂は剣で止めを刺す 魔犬は静かに消滅していった… [前へ][次へ] |