[携帯モード] [URL送信]

企画部屋
男子会、それは修学旅行の夜のお約束。(スーダン・田中眼蛇夢)
※お相手は田中くんです、お題文字「だ」でございます。
名前からして男子ONLYっぽいですが…ちゃんと女子も出させて頂いております、どうかご安心ください。
…と申しますか、井澤が女子大好きなんで欠かしません(笑顔←ヤメロ)

※リクエスト作品ではなく残念ながら井澤作品です…舞台はごく至って普通の修学旅行(Yes!京都)です。THE高校生です。

※主人公ちゃん設定ですが、、、事情により身長低め設定です、150前半位かな??申し訳ございません…。。
その他の設定は皆無ですので、皆々様にて素敵カスタマイズして頂けましたら幸いです。

※そんなこんなでドイヒーな予感がビンビンだぜ!!という日向くん並のアンテナをお持ちの皆々様は今すぐご避難&ご非難の程、よろしくお願い申し上げます(願)


***


「なぁなぁ、恋バナしようぜ!やっぱ修学旅行の夜って言ったらこれだよな!!
っつーわけで…お前らは誰なんだよ!?」

まぁオレは断然ソニアさんだけどさぁ。




…そう息巻く左右田の卑俗さに、虫酸が走るも甚だしい。



幾ら超高校級たる能力者を集めたとはいえ、結局は単なる教育機関に過ぎんかったがこの学舎。

刻下、修学旅行と称される祭事が渦中にある訳だが……。


(フン、実に下らん…。)


下等生物が己の想う人間をほざき撒き散らすは、まぁ奴の勝手なのだろう。


…だが、何故それを問われなければならんのか。
あやつ等とて、この手の誘いに応じる必要等更々無い。
答えて遣るが義理も筋合すらも無い。

むしろ一度答えようものならば、必ずや生まれるは己が敵の一択のみ。
そもそも、己が心内を易々と明かす等……愚かしいにも程がある。


(……だからこの男は相容れんのだ。)


それに加わるはこの喧騒。
只でさえ貴様らと共に過ごすを余儀無くされている現状に耐え兼ねるというに…この騒々しさは俺様の世界形成にまでも影響を及ぼし兼ねん。


……しかし、このまま俺様が言霊を発する事無く、現世と次元を違えれば…奴等では追従も敵わんだろう。
そう、明くる日に備え、俺様はこうして沈黙を共にすれば良いのだ。



視界を休め、異次元への旅路を試みる。


…だが俺様も初と身を置く空間に、多少なり戸惑ってしまっているのだろうか。
どうにも可笑しな事に、視覚が早と旅立てば、聴覚が自棄にこの次元への残留を図るが如く冴えていく。



「…って訳でさぁ、やっぱソニアさんは最高なんだよ!

けどよぉ…他の女子もみんなレベル高えし、ぶっちゃけみょうじもかなりいいよなぁ!!」


(…ッ!?
みょうじ、だと……!?)


一頻とメス猫が話を降らした左右田から、突如として言振られたが名に…思わず全身が跳ね起きそうになる。

…不意を衝かれ、休めていた視界までも再び開きかけた程だ。


「うんうん、みょうじさんも素敵だよねぇ!ぼくももちろんそう思うよ!!
何せみょうじさんの…華奢で小柄な中に潜む魅惑のバディ……特にウエストのくびれが堪らないよね!!」

「チッ、テメェはまた訳分んねえこと言ってやがるな…。
けどまぁ…確かにあいつぁイイ奴だな、…オレのことも見下さねぇしよ…。」

「うむ、ワシもみょうじは鍛えればなかなかになると思ってたんじゃ。
ただ小柄だからのう、競技は限られてくるが……むぅ!!ラクロスなんかいいかもしれんのう!
これは早速明日にでも勧誘せんといかんな!!」

「フン、みょうじなら難しい話じゃないだろうな。
俺もあいつの有能さは買ってやっているところだ…何なら俺の秘書にしてやってもいい。」

「ていうか左右田…お前、ソニア一筋なんじゃなかったのか?
まぁ俺も…みょうじはちょっと解るけどさ。」

「あれ?もしかして…日向クンもみょうじさんが好きなのかな?
…困ったな、日向クンがライバルじゃボクには全く勝ち目がないね。」


彼女が名を皮切りに、尚も後続していく奴等が口俗。


(…なッ……!!まッ待てッ!!

花村…は論外としてもだ、みょうじはこうも男共に好かれていたのか…ッ!?)



……しかし弐大に近寄られるも癪だが、みょうじがラクロスか…。
それは、少々観てみたいな……。


ふと彼女がクロスを持ったが姿を描きそうになるが、それが実像と結ぶまでの静寂はここには無い。

「こ、狛枝!俺はっ……別に!」

「あはっ!そんな隠さなくても大丈夫だよ日向クン。ボクはもちろん身を引くからさ。」

耳中へ飛入る音を拾うがだけでも、十二分に説得力の欠いた日向のそれに、狛枝の後押。


……どうやら、日向がみょうじを想っているは、確然たる事実らしい。

狛枝は引く、と申し出ているが…俺様には牽制にしか聞こえんな。




…だから言ったのだ。
心内等、明かしたところで生むは敵ばかりだと。

否、明かさずとも生まれる場合も有るようだがな…。





―已然次々と、語られ尽きぬは彼女が話。
それはみょうじの魅力を改めて想わせる内容だったが……それだけ、人間共とみょうじが接点を持つという証でもあるのだ。
次元を画した俺様にしてみれば…厭が応にも脳まで届く、数多が兇変に過ぎんと言えよう。


更に確実に言えるは、ここに集う人間全てが彼女に好意を抱いているという事。


……俺様でさえ、あやつの笑顔には敵わんところがある。

故に人間共が中にも、みょうじに想い寄せる者が居るだろう事は解っていた。
その覚悟ももちろん有ったが……ここまでとはな…。



最早一刻の猶予も無い、という事か…。

……こうしては、居られん。




「…あ?なんだよ、田中も起きてんじゃねーか。
だったら少しは話に入って来いよなぁ、だからおめえは協調性が足りねー…ってオイ、どこ行くんだよ?」

…極力と物音が立たぬよう、寝具より這出たが…
目敏く下等生物に気付かれた、か。

「……厠だ。」

「ふーん、ま、別にいいけどよ。
戻ったらおめえも話せよな!無関心がどうのとか言ってっけど…1人位気になるやつ居んだろ!?」

あ!つってもソニアさんはダメだかんな!!



…キャンキャンと、実に鬱陶しい男だ。


フン、誰がメス猫等…貴様と一緒にしてくれるな。

そう思い過ぎるが……これも常時が事だ、聞き流すに限る。


…その後も俺様が背に必死と言葉を噛付かせてはきたが、それ以上の事は無く。

奴の声は閉ざした扉に拠って、ピシャリと遮蔽されたのだ。


――


無事奴等が巣窟より抜け出した俺様だが…もちろん厠を目的地と定めた訳では無い。




……先に言っておくが、この刻の俺様は平静を完全に失っていたのだ。
脳裏を占めるは、只一点のみ。

そうでもなければ、何一つの躊躇いも惑いも淀みも無く、己の脚がこうも進む事等無かっただろう。



最終点呼を終え、消灯時刻を過ぎ、巡回をも終えたとはいえ……些か杜撰過ぎる話だった。

幾ら俺様達が超高校級を荷う身であろうとも、ここは抜かり無く防衛ラインを敷くべきだったろうに。
そういうところがどうにも甘いのだ、この学舎は。

しかし俺様とて、その刻には疑念を微塵と抱く事も無く。
結果として教師と相見える事も無く……いとも容易くその場所へと辿り着いたのだ。




扉一枚を隔て、微かと漏れる華やいだ音と灯り。
それを確認し、この場所が確かにそれであると認識したが、最後。







スパァァン!!



「みょうじッッ!!好きだッッッ!!!」





気付いたが刻には既にその禁断の扉を開け放ち、
更には彼女にこれまた禁断の言霊を浴びせ終えていた。


『えっ田中くん!?え、ここっ…女子部屋、だよ!?』

「…ッ!すッ済まんッッ!!」


スパンッ!


その二つが禁忌を受け、面食らう彼女の表情を確と捕える間も無いままに、
彼女に指された最もな戒めで我へと還り、反射的に禁断の扉を閉ざした。





が…。


(…俺様は、何…を……。)




…彼女からの返答を、待つまでも無い。

何から何までもが、拙かった。
彼女に告げるとしても、他に遣り様は幾らでもあったのだからな……。



浅慮な…軽薄な事を、したものだ。

これでは明くる日より…メス猫共に後指を指されようと、致し方も無いだろうな……。


――


力無く、無心で、辿った憶えの無い帰路を往く。


……目的は…果たすには、果たせたのだろう。

しかし思いの他に…否、果たしてしまったからこそ、負った傷が深い。
前を見据え、歩むが精一杯だ…。



(………みょうじにも、見限られた事だろう…。)






…後悔の念は組合う字が如く、後に後に追って来るものだ。





『…田中くん!』



ああそうだ、彼女が声を聞けば、それだけで気が和らいだ。

だが、幻聴まで患うとは……俺様も未練がましいな。

後ろ髪引かれるを振り切り…断ち切るが為、その先を僅かに急ぐ。




『田中くん、待って!』


それでも未だ追ってくるその声に、ここまで来たか、と己を笑う、が……



どうにも…とたとたと。

幻聴にしては鮮明な物理音が雑じっている事に、意識が留まる。


…何だ?と一瞬気を引かれたが刻に、くっと。

引かれているは…俺様が着流が袖のよう。



『…はぁ、良かった、追いついた…。』


俺様の左袖を指先で引いたまま…軽く乱れた息を吐くのは……みょうじ。

俺様がそれと、柄を同じくしながらも色を違える着流。
……浴衣を纏う観慣れん彼女は、幻視と疑う余地を瞬時に奪っていく。



「……みょうじ?」


どうした?
何か用か?

…何故追ってきた?



どの問いも、俺様の声帯を震わす事は無かった。

それでも顔を上げた彼女は、俺様を確りと見据え、少し笑ってみせる。

『さっきは…ごめんね。
それに…大丈夫だよ、みんな、気にしてないと思うから。
もうお布団だって入ってたし。』

だから田中くんも気にしないでね、と。


それを伝えるが為に、俺様を追ったのか。
悪いのは明らかに俺様だったというのに。

…それこそ、貴様が気を掛ける事では無いのにな。

そういうところがまた、俺様に諦念の二文字を受容れ難くしているのだぞ?




……恐らく、俺様はそれは酷い顔を晒していたのだろう。

ね?と彼女が押して笑い掛けてくる。


叶う事ならば、このまま刻を巻戻し。
先の一連が事変を…せめて、彼女が中では無かった事にしたい心地だった。


……しかしそれでは、貴様がこうして追ってくれる事も無くなるのだな。


「そうか……だが、驚かせた事に変わりは無いだろう?
…済まなかった。」

『ふふ、だからもう謝らなくて大丈夫だよ。』

彼女に合わせ、そうだな、と少しと微笑み返す。
そうですよ、と微笑んでくれるが彼女に、現場も悪くは無いな…とすら感じてしまう。


…だが、

その、みんな、には…貴様も入っているのか?
さっき、とは…どこまでを指しているのだ?


問うべき事は、数度と過っている。
それでも俺様が声帯が、疑問を震え奏でる事は無い。


否、みょうじは態と…触れんようにしているのではないか?
俺様としてもあまり進み聞きたい話ではないのだが…。

……それでも、問うべきなのか?


そう僅かに懊悩する間に、

『…あっごめん!』

俺様が袖を摘んだままの指先に気付き、みょうじがパッとそれを離し…合っていた視線までも逸らしていく。






……まぁ、そういう事なのだろう。



フッ…要らぬダメージを負うところだったな。

だがこうして…変わらず言葉を交わせたがだけでも、か。


…兎に角、部屋まで彼女を送るとしよう。


俺様がそれを発しかけたがその刻、

『…それと……その、明日の自由行動…一緒に、回る…?』

みょうじが俺様から瞳を逸らしたままに、ぽつと言う。


……思い掛けん提言に、此度は俺様が見事に面食らう。

「……良い、のか?」

『う、うん。実は、行きたいわらびもち屋さんがあったの。

…あ、でも多分2時間くらい並ぶから…みんなを付き合わせちゃうのは悪いかな、って思ってたところで…。
だから田中くんが……それでもよければ、だけど…。』

ぎゅっと両手を握り、心成しか…先程よりも、頬を桃色に薄く色付けている彼女。




これは……満更でも無い、という事か?




…それと解れば、もう俺様も遠慮はせんが?




「……ああ、構わん。
貴様と共に居られるならば…何処でも、な。

むしろ、その待合が刻は…何者にも、何物にも邪魔されず…俺様が貴様を一人占め出来るという事だろう?」

……なかなか贅沢だな?愉しみだ。



そう笑み、みょうじの提言を呑めば、
俺様が眼下で咲く、淡い桃色が愛らしい彼女の右頬が、
俺様の言葉を受け、更に桃色を塗り重ねてくれるのだから………堪らん。


先に受けた心傷すらも…この彼女が愛らしさに、容易く癒されてしまう。


…しかも、だ。


『…そ、そんなに楽しいかはわかんない、よ…?
でも…そう言ってもらえるなら……明日、よろしくね…?』

背けられていた両瞳がおずおずと。
少し泳ぎながらも俺様の方へと戻り…必然たるが故に自然な上目遣いまでもを加え、微笑んでくるのだ。



……我ながら、よく耐えたものだと思う。



「…ああ、愉しみにしている。」

今にも、今にも触れてしまいそうになる身を抑え…
言霊にて、そう約事を二重と結んでおく。


『それじゃ、また明日だねっ。
…おやすみなさい!』

「…明日に備え、よく休んでおけ。」

『うん!』

またね、と軽く手を振った後、くるりと身を翻した彼女を観て、
何とも重大な伝え忘れをしたが事を想い知る。



「…待て、みょうじ。」

緩く弧を描く彼女が後ろ髪へ、引き留めるように名を絡め、

ん?どうしたの?と、再度振り返った彼女へ向けて、




「…浴衣姿も可愛らしいな、よく似合っている。」




想うままの、一言を贈る。





それを受ければ、ぼあっと頬を鮮やかに。
これ以上と無く…桃色に染め上げて。


『……ありがとぅ。』


消入りそうに呟く彼女に………どうにも、だ。









……またも、気付いたが刻には、ぎゅむっと。

彼女を両腕に収め切ってしまっており……。


『ゎ、た、田中くんっ…!?』


やはり我に還ったは、彼女が戒めを指したが刻だった。



……ならば此度も、禁断の扉と化した俺様が両腕は固く閉じ、
禁断の言霊も、浴びせてしまう事としよう。




「………みょうじ…いや、おなまえ。



……好きだ。

誰より、何よりな…。」







*****


おまけ。


真夜中の密会(?)同時刻、女子部屋。


『っくー!!眼蛇夢ちゃんったら超☆大☆胆だったっすねー!唯吹ちょっとシビれちゃったっすよ!!』

『わ、私もちょっと…ドキドキしちゃいましたぁ。』

『はい!わたくしもジャパニーズフスマの良い音に、鼻血ブーです!』

『はぁ〜!?ゲロブタはまだしも、おねえ達まで何言ってんの!?
ノックもしないで女子部屋開けるとかただの変態じゃん!もう社会的クズのレッテル貼って、外なんか歩けないようにしてやろうよー!!』

『ん?なんだ?とりあえずあいつぶっ飛ばしゃあいいのか?
だったらオレがやってやるぜ!ちょーどバトりてぇとこだったからな!!』

『…いや、待て終里。
西園寺の気持ちも解らんでもないが…少し様子が可笑しいような気がしたぞ?それに…用が用だったしな。』

『そうだよ日寄子ちゃん、おなまえちゃんも許してあげてほしいって言ってたでしょ?
まぁ田中も一応謝ってたし…今回は大目に見てあげよ?』

『…ぶぅ〜!まぁ小泉おねえがそこまで言うなら許してやってもいいけどぉ…。

でもこれからは田中クズおにいって呼ぶことにしよー。』


『うーん、それにしても…こんな面白い場面見逃しちゃうなんて、残念だったっすね千秋ちゃん!』

『zzz…。』


――


一方、同時刻、男子部屋。


「…なぁ、田中のヤツ…遅くねえか?
迷う程のとこじゃねーっていうか…迷いようもねえだろ、一本道だしよ。」

「ガッハッハ!クソの出が悪いのかもしれんのう!!」

「まぁ田中のことだから、なんか異次元の扉が開いた、とか言って、探検してたりしてな。」

「っいや!甘いよ日向くん!!
ぼくは意外と女子部屋に夜這いに行ったんじゃないかと踏んでるんだよねっ!!!
もうっ田中くんたら!!言ってくれればぼくがいくらだって相手になったのになぁ!!」

「はぁ!?さすがにそりゃねえだろ、おめえじゃねえんだし!」

「…んーそうかな?ボクは案外、花村くんの考えが近いんじゃないかと思うけどな。

例えばほら、……みょうじさんに告白しに行ってたり、とか。」



「「「「…えっ。(ほう、なるほどのう。)」」」」



「……なんて、ボクなんかが予想できる行動を、希望溢れる田中クンが取るはずないよね!」

「あ、ああ!それは…飛躍しすぎだと思うぞ?狛枝。」

「だっだよなぁ!女子部屋とか…大体たどり着けねえだろ!?」



「…おい、うるさいぞ愚民ども。
九頭龍はとっくに寝ている、お前達もそろそろ寝ろ。
修学旅行は団体行動だからな、寝不足でこの俺の足を引っ張る等許さん。」

「おおそうじゃったか!それはすまなんだのう!
まぁ田中もその内帰ってくるじゃろう。
どれ、ワシ達も寝るとするか!!」




パチッ。




――


そして翌朝。



「…って感じだよな、今日の予定。

じゃあそろそろ行くかー…ってだから田中!なんでおめえはそう協調s『田中くん、おはよう!ごめんね、遅くなっちゃって。』

「…む、おなまえ。
フッ気にするな、俺様も来たばかりだからな。」

…ってオイ!嘘吐け田中!!
オレら10分近く前から居ただろ!!
おめえなんて30分以上前に部屋出てただろ!!


っつーか何でみょうじが!?

「…は?え?みょうじ?田中になんか用…なのか?」

『あ、左右田くん、おはよう。
うん、用っていうか……あれ?田中くん、まだ言ってなかったんだ?』

言うって何をだよ!?
なんっにも聞いてねえよ!
つーかまともに話してすらねえよ!!

『その…今日の自由行動、一緒に回る約束してるの、急にごめんね。』

「…まぁそういう事だ、悪いな?」

謝ってくるみょうじは可愛いし、オレは田中なんか居なくてもいいから全然構わねえ。


…けど、そこじゃねえ!
そこじゃねえんだよ、みょうじ!!

それに田中!!
おめえちっとも悪いなんて思ってねえだろ!勝ち誇った顔しやがって!!


どーなってんだよ!?と睨み付けたオレを見下してから、田中が涼しく言いやがる。

「……では往くか、おなまえ。」

『うん!じゃあね、左右田くん。』

そりゃ素直なみょうじはすぐに頷いて…ってマジか!?

「えっあっ……みょうじ!?」

本当に2人で行くのかよ!?嘘だろ!?

ってかいつそんなに親しくなったんだよ!?





―とまぁ、オレがパニクってる間に2人は行っちまったわけで。



「あはっボクの予想…当たっちゃってたみたいだね?

みょうじさんが…田中クンと……
すごい、すごいよ…これは朝からすごい絶望だよ!!」


いつから居たのか、狛枝はうっせーし。
日向なんか息してねーし。


これで自由行動とか、回れるわけねえだろ……。





とりあえずこの日は散々だったし。

事ある毎に仲良さそうなみょうじと田中が目に入るし。



………ホント、すげー最悪な修学旅行だったわ。





おまけ・終

*****

久々の更新な上になんかもう井澤の井澤に拠る井澤会でどうにもこうにも申し訳ございません……(土下座耐久24時間で足りますでしょうか…。)

こちら「田中くん」が「修学旅行(京都)」で「(色んな意味で)青春する」という、、、頭悪いテーマで井澤が勝手に書かせて頂いてしまいました…申し訳ないです。。。
裏テーマは「襖スパーン!!」だなんて絶対に言えないぜ覇王様には…(おい今バレたぞ)

そして長いー長過ぎるー!!涙。
だからこの企画の趣旨を理解しろこの唾阿呆がッ!!!って感じですよね…凹。。
もっと本当は短くて、もっと更にギャグ☆って感じの雰囲気になるはずだったんですが……

…井澤はどこで道を間違えましたかね??滝汗。(最初から踏み外してるわ)

きっと覇王様の主人公ちゃんへの愛が重いのが悪いんだ。(待て)

とにもかくにもこれまた懺悔大会が別頁で催される事と存じますので、、覇王様に必死で命乞う井澤を踏み躙りたい方々がもしいらっしゃいましたら、お付き合い頂けましたら幸いです。。

とっちらかったお話で本当に申し訳ございません、最後までお読み頂きましたこと、心よりお礼申し上げます!!(多々謝)

[*前へ][次へ#]
[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!