幻想 彦星な田中くんは、織姫な彼女が大好きです。(スーダン・田中眼蛇夢/拍手夢予定だったもの) ※お相手は田中くんです。残念ながらリクエストでは無く七夕イベント用に…と井澤が思いましてちこちこ書いておりましたものです。 ※拍手夢…と書いてありますが、、正確には拍手夢になる予定だったもの、です…。 7月7日〜8月7日まで、拍手頂きました方々へ〜と思い立ちまして作ってみましたのですが、井澤が機械音痴甚だしくてどうやって拍手頂きました後に表示できるように設定するのか解りませんでした…凹。。 ……あ、死のう、って思いました(そらそーだ、逝け) もし挙げ方お解りになります方がいらっしゃいましたら教えを乞わせて頂きたい次第です…。 ※そんなこんなの経緯有り、そして題名の如く残念な感じ、更に井澤にしてはマジ短いの背景の下… それでも読んでみて差し上げても宜しくてよ??なお心の深さがお嬢様レベルな皆々様がいらっしゃいましたら、どうかお付き合い頂けますと幸いです、誠に申し訳ございません(土下座×土下座×石畳) ***** 『…眼蛇夢くん、あの星はなんて名前?青白く光ってて…すごく綺麗。』 真夏が星々を観仰ぎ、その煌光を受ける愛しき彼女の愛らしさの方が…幾万倍と。 だがそれを著すには……人間共の創造した言語という範疇は、狭く不自由極まり無い…。 織れぬ彼女への褒辞は口惜しいところだが、彼女が問うところの返辞ならば持合せている。 「あれは…琴を司る一等星、ベガだな。夏の大三角と呼ばれる星群が一角をも担ってもいる。 ……ああ、俗世では…織女星、とも称されているな?」 『へーあれが織姫様なんだ! やっぱり綺麗な星なんだね、こんなに広い夜空なのに…すぐに目が奪われちゃったもん。』 …彼女が好みそうな話だ、と織り交ぜ説けば……このように。 やはり織女星等比するにも値せん程に、明煌と笑顔を観せるのが……また、堪ら無く。 「ああ、そうだな…。 だがまぁ…織女とやらが傾国の美を誇ろうとも……貴様には適わんだろうがな?」 …俺様には彼女を超える女等思寄りもしない。 拠って世辞も何も無くの衷心なのだが、 「そ、そんなことないよ…!」 そう謙譲しては赤らかと、灯り欠しき宵空が下でも頬を染めているが解るおなまえ。 ……こんな彼女を、可愛らしいと想わん方がどうかしている。 その想うが衝動がままに、彼女が肩を引寄せ、彼女との間に有るこの数十pが距離を無へと還しに掛かれば、 『あっだ、だめっ……眼蛇夢くん、離れてっ…。』 ぐいぐいと、俺様が胸を両腕で押退け… …と言っても、その程度が力では俺様にしてみれば抵抗の内へは入らんのだが…。 ……しかし何時と無く、確かな拒絶の意を示され…寄せるが右腕が否応無くと止まる。 「ッ…どう、したのだ…?おなまえ……。」 この僅かな刻中で、彼女が機嫌を損ねてしまった事由が思い当たらず…。 惑乱を伴いそれを問えば、 『だ、だって…こんなにたくさんのお星様に見られてるのに……、織姫様と彦星様みたいに…くっ付いてたら…。 ……罰が当たっちゃいそう、だから…。』 先よりも更と深く、頬の赤を増し…、 …眼蛇夢くんと…1年に1回しか会えなくなっちゃったら…… ……嫌だもん。 最後にそう、どこか拗ねるかのように零すのだ。 言い終えて尚も赤々と染まる頬を持て余すような彼女に…どうやら、本意にて拒絶されている訳ではないと安堵の想いが過ると同時に、 かの伝承に擬えたが為に、そのような憂心に怯える彼女さえも……… 只、可愛らしく……俺様の方がどうかなってしまうそうなのだが。 ……想い余るところこそ有れ、彼女の憂心を取除くが先決。 ましてやそれが伝承では無かったとしても、彼女と離れる等…俺様とて赦せる事体では無いのだからな? 「フッ…貴様は誠に愛らしいな、おなまえ…。 ……だが、そう案ずる事は無いだろう? 俺様を誰だと思っているのだ? 制圧せし氷の覇王にして箱庭の観測者、田中眼蛇夢だぞッ!?」 …譬い、貴様と…神々に大河で裂かたれ、引き離された所で……俺様には無壁に等しい。 大河と謂え限りは有るものだ、橋架を掛ける事も…… いや、俺様が本気を出せば…この身一つで泳渡し切るも容易いのだからな? ……俺様達を引き離そうと目論む神々等、この俺様が一人残らず滅ぼしてくれよう…ッ!! その険呑孕む腹案は浸と隠しつつ…貴様の元へ必ず往こう、と彼女の手を取り告げる。 『……どんなに離されちゃっても…絶対に、おなまえのところまで来てくれる…?』 ……約束? と、俺様の手を握り返しながらに問う彼女に、 「…ああ、もちろんだ。愛する貴様を独りに等しないと誓おう…。」 一度口約を結落とせば、 『…っっ眼蛇夢くん大好きっ!』 「おなまえッ…!!」 ひしと俺様が胸中へと身を寄せるもやはり可愛らしい…。 その身を確と受け止めれば、えへへと笑む彼女に…… ……これは接吻の一つも落して良い情調だろう、と量り識り、 「………おなまえ。」 そう彼女の名を極大に愛おしさを込めて呼び、くいと、彼女の細く白妙たる顎を掴み上げる。 さすれば、その薄く開いた桜色の唇へと磁極のように引寄せられていく…… ……のだが、俺様のそれと合さる刻を待たずに、パチリ、と。 自棄に耳に衝く音と共に、突如として辺り一面が白み明り…真夏が宵空が情景の全てが喪われていく。 …しかし同時により明らかとなる彼女が愛らしさの前では、どうという事も無いな。 そして再度と接吻を試みる……が、 『…あのさ、それ以上は…授業終わってからにしてくれない?』 っていうか2人とも…授業中だって意識、ある? ………小泉に、制止が言葉で鋏まれる。 『わっ、あっ、ご、ごめんっ真昼ちゃん! あ、えっと、みんなも…ごめん、ね……。』 は、恥ずかしいな…。 とまたぐいと、俺様が胸中から抜出していくおなまえ。 離れる彼女の温もりを追うも叶わず… 両腕に、胸中に、得も言われん喪失感だけが残る中で、 『眼蛇夢くん……その…つ、続きは……学校、終わってからにしよ…?』 こそりと、彼女にそう伺い言われては…、 「……おなまえッッ!!!」 『わぁっ!?』 ………まぁ、抑え切れるはずも無い。 再びがばっと。 彼女を胸中へと誘引き、此度こそは…… ……というところだったのだが、 『ちょっと、田中っ!! 本当におなまえちゃんと席離してもらうからねっ!?』 …グッ!!小泉ッ!!! ここで究極魔法を唱えるとはなッ!!? 「…ッ!!む、それは…困る、な………。 ……………済まん……。」 流石の俺様と謂えど、この究極魔法は詠唱を終わらせる以外の無効化手段が無く…。 抱留めた彼女を解放し、講義が刻に身を投じる他も無かったのだ。 ―だが講義が後、 『もうっ眼蛇夢くん!学校終わってから、って言ったでしょ?』 もう授業中はだめだからね? ……じゃないと本当に席、離されちゃうよ? と、誡めつつもまたと俺様と離れ難いと口にしてくれる彼女が可愛らしく…。 その愛らしい口元に指で触れなぞり、 「ああ…済まなかった。放課後、だったな…? その刻まで……貴様の唇を奪うのは預けて遣ろう。」 三度と往き場を失ったそれは、放課後に全て……真の宵空が、星々が下で落とすも良いと想うのだ。 『がっ眼蛇夢くん!! っそういうこと…大っきな声で言わないでー!!///』 終 ***** えー…と…ごめん、なさい…(体育座り) そもそも舞台がとっても、とっても解り難いのですが…天体の授業で、疑似プラネタリウム中?というか…スクリーンでビデオ観たり、とかそんな最中に盛り上がりに盛り上がるバカップル、的な感じです(説明長ぇぇ!!!) 2人はクラス皆が認めるバカップルなので、真昼ちゃんが止めないと大概大変な事になります。 有難う、有難う真昼ちゃん!!!(なんて役押し付けてんだ) こちらに掲載するにあたり、田中くんの主人公ちゃんメロメロ度の高騰が起こっております。 …名前をめっちゃ呼んでくるところとかです(真顔) まぁ田中くんが猛烈に残念ですが……七夕で彦星と織姫って言ったらもうバカップルの先駆者みたいなものですし?? 覇王様的にも3回もちゅーできなかったらきっと仕方なかったんですよ…ははは(乾笑) 後書を別頁に落とさせて頂く程でも無いかもしれませんので…とにかくこちらで全力で謝罪申し上げさせて頂きます、誠に申し訳ございませんでしたぁぁあ!!!滝涙。 今後も短く出来た小ネタ等ありましたら拍手の方に挙がると思いますが…挙げられなかったらまたこちらに挙がりますかと存じます(この機械音痴がッ!!) 拍手感謝用にさせて頂くには不足極まりないお話ではございまして恐縮ではござますが…お読み頂きまして本当に有難うございました!! [*前へ][次へ#] [戻る] |