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幻想
St.Valentine's day 2014〜田中くんの場合〜(スーダン・田中眼蛇夢)
※お相手は田中くんです。2014年バレンタイン記念夢的な感じでございます。何がどう記念なのかは井澤に聞いてはいけません(真顔)

※もしかしたら初めて?の学校設定夢です…田中くんが隣席的な…所謂、学園もの、ってやつですね!!(そのテンションなんだ)

※主人公ちゃんの設定などなど、基本的にはございません。あ、田中くんは大好きだと思います。(そこはまぁそうだろうな)
その他は皆々様にて可愛い子に変身させて頂けましたら幸いです…。

※上記をご了承頂きました上で…田中くんにバレンタインフォーユーしてくださいます方々がいらっしゃいましたら、お読み頂けましたら幸いの限りです。



*****



後期の席替えで、隣の席になった田中眼蛇夢くんは……とっても、優しい。

前々から、優しい人だな…と思ってはいたけれど、
隣の席になってみて、改めてそう思う事ばっかりです。





(…あれ…?
現代文の教科書、忘れちゃったかな…?)


んー、どうしよう?
借りに行くにも…もうすぐ始まっちゃうしなぁ。
先生に正直に言って…


ガタッ。


…という音が聞こえたと思えば、
ついこの間お隣になったばかりの田中くんが、席をくっ付けて、私の机寄りに教科書を開いてくれる。


(これは…見せてくれる、って事でいいのかな?)


『…田中くん、教科書…見せてくれるの?ありがとう。』

ごめんね、助かります。
そうえへへと返してみれば、

「…フン、向後は気を付けろ。

…良いか?
頁は貴様が送れ、今日日は俺様は一切教程には触れんからな。」

あ、そっか。
触っちゃいけないんだったね。

『うん、解った。でも…。』

…そこで、教科書見える?


机はくっ付いているものの、椅子の位置はそのままの田中くん。
うん…だいぶ…右端の方に…。

「……問題、無い。」

と、そっぽを向かれてしまうのだけど…、やっぱりよく見えないんだろうなぁ。
そんな無理をしてでも見せてくれるところが…なんとなく、田中くんぽいのだけれど…。


『…あ、でも、直接触らなければ大丈夫なんだよね?
ほら、田中くん左手なら包帯も巻いてるし…ちょっと手が当たる位なら平気じゃないかな?』

田中くんの教科書を田中くんが見られないのは…おかしいよね。
だから、ねっ?と、提案してみたのだけど、

「なッ、貴様…何、を…。」

でもなんだかもっと顔を逸らされちゃって…。


その様子が…なんとなく、なんとなくなんだけど、
警戒心の強い小動物みたいで…ちょっと可愛いな、なんて思ってしまいながら、

『ぶつからないように、私も頑張るし!ね、大丈夫だよ。』

授業が始まるまで、田中くんの説得をするのも楽しかったりして。


私のしつこさに呆れてなのかもしれないけど…最終的には少しだけ椅子を近付けてくれた田中くんが、
ちょっと懐いてくれたみたいというか、仲良くなれたみたいというか、そのまま距離が近付いたみたいで、嬉しかった。




(あ、黒板…見えない…。
現代文は好きだけど…縦書きだから、こういう時困るんだよね…。)

ちょうど、私の席からでは死角になっている、黒板の下側隅っこの文章が解らなくて、
うーんと首を伸ばしたり、頭を少し傾けてみたりとしていれば、

「……みょうじ。」

田中くんが、すっとノートを見せてくれたりして。

『あ、ありがとう。』


…意外と(?)綺麗な田中くんのノートを移させて貰ったり、頁が変わった時も教えてくれたり。


こんな感じで授業中も助けられちゃって、改めて田中くんの優しさに気付いてしまったというか…。

教科書を見るだけでも自然と田中くんの姿が目に入ってしまって、
こうして並んでみると、男の子なんだって感じがすごくして…少しだけ、ドキドキしちゃったりしてしまいまして…。


思えばあの時から、かな…?
田中くんの事、気になっちゃったの…。


――


一度、そう思ってしまうと…
本当に小さい、普通の事までも、ちょっと普通じゃなくなってしまうものが、恋というもののようです。



コロン。


(あ、消しゴム…どうしよう、田中くんの机の下に落ちちゃった…。)


すでにちょっと意識してしまっているのもあって、
うう、拾いにくいな…と思っていれば、


トコトコっと、マガGちゃんが消しゴムを拾って、私の机の上まで持って来てくれる。

『わ、マガGちゃんありがとう!
…田中くんも、ありがとう。』

マガGちゃんをよしよしして、田中くんにもお礼を言う。

「…謝辞は、良い。
そもそも俺様が命では無いしな、マガGが勝手にしたまでの事…。
覇王たる俺様が、貴様の消字具等、気に掛ける訳が無いだろう。」

それを聞いて、マガGちゃんがぷんすか怒ってるのを見ると…なんというか、バレバレなんだけど…。


…あくまでも、マガGちゃんが勝手にしただけ、と言い張る田中くんが可愛くて、それでもやっぱり優しくて。


消しゴム、拾ってもらっただけなのに…。
こういうところも含めて、どんどん好きになっちゃう訳です……。



――


どこが好き?って言われると難しいというか、
多分…全部、大好きなんだけど…///


告白とか…できるような私ではないので……
特になんの進展もないままなのですが…。


『…よし、これで男子全員分はおしまい、っと。
じゃあ、本命がある子は各自で用意するって事でいいよね?』


明日は、2月14日、バレンタイン。

女子みんなからの分として、男子全員にチョコを渡そうという事になって…みんなで準備をしていたんだけど…。


(……本命…か。

田中くんに…あげた方が、いいのかな…?)


『ついに明日っすねー!唯吹は絶対に白夜ちゃんに渡すっすー!!』

『えー?豚足ちゃんにぃ?澪田おねぇは本当に趣味悪いよねー。』

『こーら、人の好きな人を悪く言わないのっ。』

みんな、盛り上がってるなぁ…。
私も唯吹ちゃん位、可愛くて勇気があれば、渡せたのかなぁ…。


でも…女子全員から、だけど……田中くんには渡す訳だし。
私からのなんて、貰っても…迷惑、かもしれないし…。


そんな事を考えてる間にも、みんなの恋のお話は進んでいて、

『ねぇねぇ!それよりぃ…小泉おねぇは誰にあげるのー?』

『え、ア…アタシ…?アタシはっ……別に…。』

『あ、その顔は!誰か居るんすね!?』

『そうなんですかぁ?わ…私も、聞きたいですぅ。』

『も、もうっいいでしょ!アタシの事は…。

そういえば、おなまえちゃんはどうするの?』


『ふぁぅ!?っわ、私!?』

すっかり考え込んでいたので、いきなり話が振られて、とりあえず驚いちゃいました。

『あ、それは…誰か居る反応、かな?』

『へー、みょうじも誰かにやんのか…オレだったら自分で食っちまうけどな。』

『まぁ、どなたですか?わたくしで良ければ、お手伝い致しますよ!』

『そうだな、みょうじ、私も力になるが?』


みんなに一気に迫られて、じりじり後ずさるけど壁に追い詰められてしまって…。

『う、え、っと…。
その…でも、あげるか、どうか…解んない、から…。』

本当に、迷ってるの、と話してみれば、


『…うーん、そっか。
でもさ、来年も同じクラスになれるとは限らないし…それこそ、誰かに取られちゃうかもしれないじゃない?』

頑張ろうよ、とみんなに励まされて。



……確かに、そう…かも、しれない。

もし同じクラスになれても…また、隣の席にはなれないんだろうし…。


『そ、うだよね…。
うん…私、頑張って、みる。』

うん!と大きく頷いて決意すれば、
その意気だよ!とみんなも応援してくれる。


でも、

『…で、誰なの?』

というみんなの質問攻めに遭って…
なんだか昨日はとっても大変でした…。



―――



なんとかみんなには内緒のままに出来たけど…
いざ当日になると、…緊張しちゃう、な。


えーと、その…とりあえず、勢いで…

作って、きちゃいました…。


綺麗にできる自信がなかったから…形とかあんまり気にしなくてもいいように、トリュフにしてみたんだけど…。




でも田中くん…甘いもの大丈夫かなぁ…?
お菓子食べてるところって…そういえば見た事ないような……。
一応甘さは控えめ、リキュールも多めにしてみたけど…。



うーん、どうしよう…やっぱり、やめようかな…。
そもそも、いつ渡せるんだろう…?


ラッピングしたチョコを前にして、またどうも弱気になっていれば、

「…む?今日日は随分早いな、みょうじ。

…お早うございます。」

『わっ、お、おは、よう!』

まさに渡したい彼が来てしまって…
慌てて後ろに隠してしまう。

「……?どうかしたか…?」

『う、ううん、何でもないよ?』

「……?そうか。」

少し不思議そうな顔をする田中くんを見ながら、


…あれ?もしかして、今チャンスだったんじゃない?


と思ったけど…一回隠してしまったし、さっきの私…絶対変だったよね…。

なんて少し躊躇っていれば、どんどん教室が騒がしくなっていって…。


(…うん、やっぱり…もっと人が少ない時にしよう。)


そう思ってしまいます…。



―でも。


田中くんが一人の時、はたくさんあるけれど…
周りに誰も居ない時、って少ないんですね…。


(教室だし、当たり前だよね…。)


もたもたしている内に、すっかり放課後になってしまって。


とりあえず今は、田中くんの机にまだ鞄があるのを確認して…待機中、です。

多分、動物達のお世話が終えて、田中くんが教室に戻ってきた時が、最後のチャンス…!!



――


ちょっとだけ緊張しながら、
ラッピングを片手に待つ事20分。


「…む、みょうじ…まだ居たのか?」

『あ、田中くん…。』


(戻って、きた…!

で、でも…人は少ないけど、まだ誰も居ない訳じゃないし…
だけど、早くしないと、田中くんも帰っちゃう…。)


うう、とまた悩んでしまえば、

「…外界は冷えるぞ、貴様も早く還る事だ。

…また、な。」

そう残して、彼が教室を出て行ってしまう…。



あ…だ、め…っ。




『…ま、待って、田中くん!』


気付いたら、その背中を追って、廊下に飛び出していて。
咄嗟に彼を呼び止めれば、

「…何だ?」

くるりと踵を返して、私のところまで戻ってきてくれる田中くん。

うー、やっぱり、優しい…。



やっぱり、やっぱり…渡したい、な…。


一回、深呼吸をして…。

田中くんに、チョコを両手で持って、差し出して…。

『…あ、のね、これ…その…バレンタイン、だから。
良かったら、受け取ってほしい…な。』

でも、告白は、どうしても、できなくて…。
もうこれだけでも、顔から火が出ちゃいそう…。




…彼の言葉を待てば、一瞬、静まり返ってしまう廊下。


それが少し…怖かったけど、

「…ッ…そう、だな…。
今日日は俺様も…数多の魔獣共を相手取り…小腹が空いている、しな。」

…貴様がどうしても、と言うならば…受け取って遣らん、事も…無い。


田中くんがそう言って、
差し出したチョコを、手に取って…くれる。



う、受け取って、くれたっ…!



嬉しくて顔を上げれば…ちょっと赤い顔をストールで隠しながら、

「……有難う。」

お礼まで、言われてしまって…。

『……っこちら、こそ。』


その実感に、すごく、恥ずかしくなっちゃう、けど…。


…受け取って、貰えたし…
ちょっとは期待しても…いいのかな?



えへへ、と少し舞い上がっていれば、

「…折角、だしな。
その…食してみても、良い…か?」

『…えっ?う、うん!』

田中くんから、願ってもない申し出が。


(わ、目の前で、食べて貰えるなんて…嬉しいよう…。)


ガサッとラッピングを開けて、
トリュフを1つ手に取って、
ぱくっと口に入れる田中くん。


(だ、大丈夫…かな?

…あ、私そういえば…味見、してない…ような…。)

その事に今になって気付いて、さっと血の気が引いてしまった上に、

「……。」

なんだか田中くんが黙ってしまって…。



……あ、れ?
…生チョコだから…もう、なくなってる、よね?

ど、どうしよう、そんなに、おいしくなかったのかな…?



『……田中、くん?』

不安で、心配で、声を掛ければ、
顔を上げて、私をしっかり見てくれたのだけど…。



(…な、なんか…ちょっと、目が据わってる…ような…?)


とにかく、少し様子がおかしい気がして、
だ、大丈夫?、と聞きたかったのに、

「…みょうじ。」

先に、ひどく艶掛かった声で呼ばれてしまって、

『……っ。』

その甘い響きに、なんだか金縛りに遭ったみたいに、身体が動かなくなってしまう…。


(…うぅ、耳が…熱、い…。)


…名前を呼ばれた、だけなのに。
すごく、ドキドキする…。



どうしようもなくて、立ち尽くしてしまっていれば、


ドン、と。


田中くんの左手が、壁に突き立てられて、
壁と、田中くんに、すっかり挟まれてしまう。


彼の顔が近くて、どんどん赤くなってしまえば、
彼がニィっと微笑んで、

「…みょうじ。

この悪魔をも堕落させる蜜菓子を…俺様に捧げた、という事は……

…そういう事、なのだろう?」

メス猫共から、というのは別だったようだしな…?


『…っっ!』

彼に好意を気付かれそうになって、ただ…恥ずかしくて。
う、っと顔を逸らしてしまったのが…大失敗だったみたいで、

「…やはり、そうか。
…フッ、貴様は解り易いな…。」

簡単に見透かされてしまう…。


(…っ!!
完全に、バレちゃった…どうし、よう…っ。)

ますます赤くなっていく顔と、ドクドクうるさい心臓の音を持て余すだけで、何も答えられない私に、

「……みょうじ、俺様を観ろ。」

田中くんは手加減なしに、そう言ってくるから…。


結局、好きになっちゃったら負けなんだな…と思いながら、
仕方なく、言われた通りに彼を見れば、

「ああ、それで良い…。
みょうじ…俺様も、だ。」


…好きだ、おなまえ。


そう微笑って、真っ直ぐに目を合わせて告げられて…。

『…っ〜…///』

もう、嬉しい、のと、恥ずかしい、のが、半分、半分で…
身体も、もっと動かなく、なっちゃって…。


左頬に添えられる彼の右手も、
近付いてくる彼の顔も、

全然、避けられそうにないです…。



『ん、…ぁ…ふっ…。』


軽く舌を差し込まれれば、


(…ふ、ぁ…苦い…。

チョコ…お酒、入れ過ぎちゃったんだ…。)


彼が少しおかしいような気はしていたけど…
その原因が、自分のせいだったなんて思ってなくて…。



『…んぅ、…ふ、は……んっ。』


まるで、食べられてるような激しい口付で、
口の中が彼の舌と流し込まれる唾液で一杯になって…
顎にまで伝っていくのが、ちょっと恥ずかしいけど、
それを拭う余裕もなくて…。


「…ッ……は…ッ…。」

『…ぁ、ぅ……んん…ふっぁ…。』


酸素がどんどん奪われて…、
ちゅく、と立つ水音が、口腔から鼓膜に響いて…

田中くんの唇も、舌も、すっごく熱くて…
なんだか、意識が…溶け、ちゃいそう…。


「……ッ…おなまえ…貴様の方が、甘く…美味、だな…。

未だだ、…未だ足りん…。」

一度解放されたものの、またすぐに彼の唇が近付いてくる…。
これもやっぱり、溶け切った意識じゃ、全然避けられなくて―



…けれど、また重なる前に、
んんっ!と誰かの咳払いがして、

『ちょっと田中っ!
別に…その、良いけどさ、ここ廊下だよ?少しは場所とか…考えなよね!』

「…む、邪魔立てするな、小泉…。
おなまえがやっと、俺様がものと堕ちたのだ。
もはや場所等、考じている暇は無い。」

『あのね、アンタが良くてもおなまえちゃんは困ってるんじゃないの!?』


(あ…真、昼…ちゃん…。

なんだか2人…ケンカして、る…?
…止め、なきゃ…。)


少し戻った意識でそう思って、2人に声を掛けようとしたのだけど…


う…なんか…気持ち、悪い……。




バタッ。




「おなまえッ!?」

『おなまえちゃんっ!?』




――



ぱち、と目を開けたら、白い天井と…

「…気が付いたか、おなまえ。」

ほっとしたような、田中くんの顔…。


…ん?

私、どうして…寝てるんだろう…?


「…あの後、倒れたのだ。」

それで気を失った私を、田中くんが保健室まで運んでくれた事を説明してくれる。

『そうだったんだ、ありがとう…。』


確かに頭がちょっと痛い…。
お酒のせい、かな…?


なんて思いながら、何気なく時計を見れば、6時を過ぎていて、

『わ、もうこんな時間っ!?ご、ごめんね!』

慌てて起きようとすれば、

「…未だ寝ていろ。」

と田中くんに止められてしまう。

もう大丈夫だよ?

と訴えてみたけれど、
ずっとキッと鋭く見てくるので、仕方なくもう1回ベッドに横になる。


私がちゃんと寝ている事を確認すれば、

なんだか急に、そわそわと。
田中くんが少し落ち着かないような様子になって、

「…それで、だな…。
…何だ、その……先の事だが…済まなかった、な。
俺様も少し…どうかしていたようだ。」

そう、ちょっと赤くなっている顔へ、
ストールをぐるっと巻く彼に、いつもの田中くんに戻った事が解る。

『う、ううん。なんだか私も迷惑掛けちゃって…ごめんね…。』

「いや、構わん…。」

すぐに田中くんは答えてくれるけど…まだ真っ赤で。

そんな彼と、さっきの事、を思い出して…私もまた顔が赤くなっていってしまう…。



あれは…きっと、酔っ払ってたんだよね…?
なんか田中くんにしては…強引、だったというか…。


あ、でも…。

…そんな田中くんも、好き、というか…
意外と…その、格好よかった、けど……///


……でも田中くんにお酒は、だめ…かも。
今思うと学校で…しかも廊下で、とか…本当に、恥ずかしいし…。

うん、今後は気を付けよう…と心に決めていれば、

「…ところで、おなまえ。

…明日は、空いているか…?」

ちらっと、視線だけで田中くんに聞かれて、

『明日?うん、何もないよ。』

どうして明日の事?と思いながらも、素直に答える。


「む、そうか……ならば、そのまま空けておけ。
…まぁ、先の詫びも含めて、だな……俺様が、貴様の望む所へ…何処へなりと連れて行って遣ろう。」

…だから、貴様は…明日に備え、もう少し休め。



そう言う田中くんはずーっとそっぽを向いていて、
全然、私を見てくれないけど…




…それって…デート、のお誘い…

だよ、ね…?


(…明日、土曜日で…良かった…///)


その嬉しさに、頑張っても頑張っても顔が緩んでしまうから、
田中くんのストールみたいに、おふとんで口元を隠していれば、



もう一度だけ、ちらっと視線が送られて…
あ、お返事待ってくれてる、のかな…?


『……うんっ。』

嬉しさも楽しみな気持ちも、声から伝わっちゃいそうで恥かしかったから…
そう短く返して、ベッドにえいっと深く潜り込んで。



ふにゃふにゃに崩れてる顔を見られない為にも、
彼との明日に備える為にも、
今日はギリギリまで、ベッドに篭城しようと決めました。






―その後。

ベッドで下校時間まで粘って粘って。

その間に、
一緒に行きたいところを、たくさんたくさん考えて。




「…それで、何処が良いのだ?おなまえ…。」

田中くんと……、じゃ、なくて…。


…眼蛇夢くんと、
初めての2人の帰り道で、明日の予定をたくさんたくさん話し合って。



…そんな初デートがどうなるのかは、
また別のお話…です。



(…うー、明日…楽しみだな…///)









*****


ぷぎゃーなんじゃこれ、ですね申し訳ございません申し訳ございません申し訳ございません×無限大。(そして無限大土下座)

えー…はい、バレンタインなのに、チョコなお話が少ないですねごめんなさい涙。
とりあえず井澤が、田中くんが隣だったらマジ可愛い!!とか暴走して書いたのが前半です(本当にバレンタイン関係ないやないかい)
女子の会話が盛り込まれてるのも、恋する乙女可愛い!悶。な井澤の趣味ですごめんなさい(謝罪までがマッハ6)

大概デートの約束までは取り付けられても、その時を迎えられないですねうちの覇王様は…。。
でもこれはバレンタインのお話だからね、翌日はもう別日ですからね…(遠い目)

俺様スイッチのお話とか色々は長くなってしまいそうですので…また後々にとある頁にて語り零させて頂けましたらと思います…。

この度もお時間頂きまして本当に申し訳ございません…。。
いつもいつも有り難うございます、有難うございます。
それでは、最後になりましたが…皆々様、ハッピーバレンタイン!!

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