[携帯モード] [URL送信]

幻想
Unhappy Birthday?(BLEACH・ノイトラ)
※お相手はノイトラ様です。

※お誕生日おめでとうございます夢になりました。
…なんか長いです;;





*****



『お誕生日おめでとうございます!ノイトラ様!!』


コンコン、と控えめなノックの音に、続いて聞こえるテスラの声は無かった。
他の用件も一切告げる気配が無え。

…使いじゃねえ客が来るなんて珍しい事もあるもんだ、と少し訝しげに自宮の扉を開ける。



そこに立っていたのは、藍染付きの、みょうじおなまえだった。


俺の鳩尾あたりまでしかねえ背丈で、俺の顔を見上げながら笑顔でそう言い放ったその女は、別段親しさの欠片もねえ間柄だったはずだ。

藍染付きだから、会議にももちろん参加してやがるし(書記みてえなんもんで発言もしねえが)、小せえが華があるってヤツなのか、目には留まってはいたが…それだけだ。


ただの顔見知り以下だったが、俺の姿を見掛けたら必ず挨拶はしてくる。
まぁ相手が十刃なら大抵はそうだろう。

中でも愛想が良いコイツは、大概誰かに囲まれていたし、それに対して特に俺が応える程の事も無ければ、会話らしい会話をした記憶も無え。

…大方藍染の野郎にでも言われて、祝いに来たってとこか。

疑問符を少し飛ばしながらも、見下ろされたままのおなまえは、やけにでけえ箱を両手で抱えている。



とっとと消えろ、と言うべきか。
何の用だ、位は言ってやるべきか。



いや何の用か…は一応解ってるんじゃねえか?
祝いに来た、ってんなら、せめてその箱は受け取ってやった方が良いのか?


…なぜか少し、どう対応するかを考えた。
今までこんな形で誕生日なんぞを祝われた事は無え。
その事実に戸惑っちまったのか、それ以前になんでコイツが来るのか。


藍染の使いだろう、と結論付けたものの、その程度ならさっさとそのでけえ箱でも寄越して、とっとと帰ればいいじゃねえか。
未だ無言のコイツに、さっぱり意味が解らなくなってきやがる。


…まーあれだ、きっと俺が何か言うのを待ってるんだろ、祝ってるらしいしな。
追っ払ってやっても良かったが、それをするには時間が経ち過ぎた。


「あー…なんだ、別にそんなもん、祝う程の事でもねえだろ、浮かれるような歳でもねえんだろうし。」


どうにも歯切れの悪ィ言葉が出た、もっと冷たく言い放ってやるつもんだったんだが。


『え?えっと…そう、ですよね、あの…私、なんだか、どうしてもお祝いさせて頂きたくて…。』

さっきまでとは打って変わって、どんどん声が萎んでいく。

『その、ノイトラ様のご迷惑だって事まで…、考えが及ばなくて…。』

申し訳ありません、と消え入りそうに呟いて、俯いたおなまえの目には、何故か涙が溜まっていく。

うっ、と嗚咽を堪えるような声がやけに耳に付く。



その態度にイラつきを覚えたものの、まぁコイツも渡せねえと困るんだろ。
藍染の奴の事だ、遂行できなきゃ何するか解らねえしな。


「…あー、解った、とりあえず、祝われてやっとく。
その箱も貰ってやるから、藍染サマにも宜しく言っとけ。」

と、上から奪うように箱を掴む。

『あ、有難うございます…!』

慌てたように箱を差し出してくるおなまえの目は赤かったが、笑顔は戻ったみてえだった。
至極単純なヤツだ。



…そんなに喜ぶ程の事か?
これ受け取らなかったら、マジで何されんだ?
勝手に誕生日に付随する何か、だと思ってたが、もしかしてもっと重要なもんなのか?


難しい顔をして箱を見る俺に、まだ目の前に突っ立ってるおなまえが、おずおずと話し掛けてくる。


『あ、あのっ…!
もしかしてノイトラ様…甘い物、お嫌いでしたか?』

また急に、今にも泣きそうな顔でおろおろしやがる。
なんだコイツは、百面相か。
いやそれよりも、これは紛れも無く中身は誕生日ケーキとやらか、そんなもんらしい。

…良い歳してケーキとか、ガキくせえな、と思いながらも、念の為に確認で蓋を取る。



瞬間に鼻を掠める甘ったりィ匂い。
あまりの甘さに顔を顰めるが、怪しい気配も可笑しな様子も特にはねえ。

馬鹿でかい大きさと、描かれたHappy Birthdayの文字には、緊張感の欠片もねえ。


甘えもんが嫌いな訳じゃねえ、しかしこんなでけえケーキを俺にどうしろってんだ。


半ば呆れて、まだおろおろとしてやがるおなまえに声を掛ける。


「…おい、これ…ただの、ケーキだよな?」

『えっ!?っはい!至って普通のケーキです!』


声を掛けられて驚いたのか、目を見開いて反射的に応えるおなまえ。


…まぁコイツの様子から見るにも危ねえもんじゃねえらしい。
だが当然ながら虚夜宮でこんなもんは手に入らねえ、わざわざ現世にでも行ってきたのか?
誕生日とやらがそんなに大事なもんとも思えねえが…藍染サマってのは随分と人使いが荒えんだな。



誕生日とか、記念とか、そんなもんで成長する訳でも、強くなる訳でもねえ。



迷惑だ、と。
一言そう言えばいいものを、なんとなく言い淀む。
コイツも好きでやってる訳じゃねえんだろうし。


…別に泣かしてえ訳じゃねえしな…、と一瞬そんな事が過ぎる事に自分で驚いた。
コイツが泣いたとしても、俺の知るところじゃねえのに。
藍染に何かされたところで、俺が心配する事もねえ話なのに、だ。



未だに笑顔で見てくるおなまえの様子がどこか楽しげで、嫌々命令を聞いてるとは思えねえ。
まぁろくに霊力も戦闘力もねえ下位破面だ、仕事っていったらこういう類しかねえんだろうが、そんなに命令が嬉しいのか。

…藍染の役に立つのが、そんなに嬉しいのかよ。


暢気な笑顔に若干の苛立ちは覚えたが、どうにも追い払い辛い奴だ。

まあ藍染付きだからあんまり邪険にもできねえ、っていう事か?

きっとそういう事だ、と自分に言い聞かせている事に気付かない振りをする。
実際追い返すにしても、上手い言葉が見付からねえもんだから、仕方なしに会話を続ける。


「…別に甘えもんが嫌いな訳じゃねえ、が…こんな馬鹿でけえのを男に一人で食えってのか?」


あーテスラも居るか、と自分の発言の馬鹿さに流石に罰が悪ィ。
食えないから返す、ってのも…受け取っちまった後で、何言ってんだって話だ。


『あっ、そうですよね…生菓子はあまりお日持ちしませんよね…!
私もケーキ作りなんて初めてだったので、そこまで頭が回らなくて…。』

申し訳ありませんっ、と少しも疑う事無く俺の言葉を真に受けて、また縮こまるおなまえ。
その言葉にどうしてか固まる俺。



…は?
作った?
コイツが?

俺の誕生日ケーキを?
藍染に言われて、か?

男が男の誕生日ケーキ作れ、とか、普通命令しねえよな?
つーかそもそも、藍染にそこまでして祝われるとか気色悪ィな、今更だけどよ。
やっぱ裏があんのか?


大体箱も受け取ってやったし、もう帰ればいいじゃねえか、命令なら終われば帰ればいい、それだけじゃねえか。



『あ、あの…やっぱり、ご迷惑でしたよね、それでしたら、あの、持って帰りますので…。』

大丈夫です、と弱々しく笑うおなまえ。



その顔を見て、また言葉が出なくなる。

命令なら、引き取る、なんて発言も普通はしねえだろう。



『…あ!大丈夫ですよ!私甘い物大好きですし、さっきそちらでグリムジョー様にお会いしたんですが、甘い物お好きだそうで…きっと持って行きましたら召し上がってくださるかと思いますのでっ…。』

無駄には致しませんので、と少し俯きながら、俺の顔は見ずに、焦るように話すおなまえ。



…その態度に、言葉に、急激に苛立ちが募った。



「・…てめえは、俺に作ったケーキを、易々と別の男にやんのか?」


え?、と思わず顔を上げるおなまえと目が合う。

途端に理解したのか、そんなつもりは、と言葉を紡ぐ。

妙に焦る顔も、無性にイラつく。
あの馬鹿猫の名前が出たからか、一気に気分が最悪にまで落ちる。


今日は俺の誕生日で。
コイツは俺を祝いに来た。
その為にケーキまで作ったんだろ?


……他の男の名前なんて出すもんじゃねえ。




「…なんで、てめえは、俺にこんなもん作ったんだよ?」

『ッ…それは!』

空いていた左手で、おなまえの肩を強く掴む。
痛みのせいかぎゅっと目を瞑るその様も、どこかムカついて仕方がねえ。

言い掛けたのに、その先を言わねえ頑なな態度がまた俺を煽っていやがるようで、自然と左手に力が篭る。
ギシッ、と骨が軋むような音がしたが、構いはしねえ。


「俺の誕生日、祝いに来たんだよなあ?なんでそこで馬鹿猫の話が出るんだよ?」


俺が苛立っている事を理解しながら、怯えるように薄らと目を開けて、ゆっくりと俺を見て、また逸らす。

なんなんだよ、そんなに言いにくい事かよ。
他意が無えなら、そう謝れば済む話じゃねえか。

そんなにとっさに名前が出てきちまう程、あの馬鹿猫が気になるのかよ。




まぁ別に良い、俺はてめえの事なんざ何とも思ってねえんだ。
ただ俺のとこに来て、わざわざ別の男の話を聞かされる義理もねえ。
そりゃ気分が悪くなって、当たり前だ。



そうだ、元々祝われる予定もねえ誕生日だった。
俺はコイツに何を期待するでもねえはずだ。
俺の誕生日だろうが、なんだろうが、
…誰のとこにでも行けばいい。



一気に全てが阿呆らしくなって、肩を放してやる。
とっくに床に落としたと思っていたが、右手に乗ったままのでけえ箱。
チラリと見れば、どうやら無事らしいそれを、無言で突き返す。


『あ……。』


掴まれた肩が痛むのか、右肩を押さえるおなまえの顔が、さっきより歪んだように見えた。


もちろん謝罪の言葉なんか言わねえ。
慰めの言葉も、拒絶の言葉すら掛けてやる気が起きなかった。




…だがどうにも腹の虫が治まらねえ。
テスラが帰ってきたら思いっきり当たってやるか、早く帰ってくりゃあいい。


おなまえが無言で箱を受け取るまでの間は、きっと時間にすりゃ5秒と無かっただろうが、妙に長く感じた。


手に取ったのを見届けてすぐ、おなまえの顔は一切見ねえで、無言のまま、扉を力任せに閉じてやった。









―――どの程度時間が経ったのかは解らねえが、1,2時間位か。

どうにもおなまえの顔が思い出されて、むしゃくしゃと心が逆立つ。

何もここまでムカつく事じゃねえはずなのに。
それすらもイラつきに変わる。


あまりにも気分が悪ィ。
…虚狩りでもして発散するか、と思ったところで、テスラの野郎が帰って来やがった。


もちろん心底機嫌の悪ィ俺は、即効でテスラに突っ掛かる。

「よォ、随分遅いお帰りだなぁ?女のとこにでも行ってきたのかよ?」

厭味たっぷりに言ってやったつもりだったが、テスラは少し困ったような顔はしたものの、あっさり否定してきやがる。


「まさか。ノイトラ様に許可を頂いた訳でもなく、そのような勝手な行動はしませんよ。」

フン、そうかよ、つまんねえヤツだ、と悪態を吐く。
本当に当たり甲斐もねえヤツだ。



「…ところでノイトラ様、今日は何の日かお忘れですか?」

この言葉に、俺の頭に一気に血が上るのが解った。


「…おい、テスラ…二度と、その話すんじゃねえ!!!」


半ばブチ切れる勢いで、何をそんなに苛立ってるのか、自分でも解らねえ程でけえ声を浴びせる。

その声に一瞬怯んだものの、言葉を続けるテスラ。


「…申し訳、ありません…。ですが…おなまえさん、泣いてましたよ…?」

大きな箱を抱えたまま、と付け足す。



だから、何だ。
その箱がグリムジョーに渡ってねえから、なんだってんだ。

んなもん、俺は別に欲しくはねえはずだ。



「…フン。今一番聞きたくねえ名前だな、大体ソイツが泣いてようが、俺には関係のねえ話だ。」

どこか平静を装うような声が出る。
何を動揺してやがる、テスラの話に耳を傾けてやる必要なんかねえんだ。



「…本当はもっと早く帰れるかと思っていたのですが、偶然おなまえさんを見掛けまして…話を聞いていたんです。
聞けば聞く程泣かれてしまい、ちょっと困りましたよ。」

そして、僕の主人も困った人ですけど、とわざと呟くテスラを思いっ切り睨んでやる。


従属官同士だから気易いのか、テスラと仲が良かった事を思い出して、またどうにも腹立たしくなる。



だから、なんだってんだ。
別におなまえが泣いてるのも俺のせいじゃねえだろ、なんでこんな話をしやがる。

一層強く睨めば、肩を竦めるテスラがまたムカつく。



「…正真正銘、ノイトラ様の為に作られたケーキですよ。藍染様のご命令でもなく、おなまえさんがハリベル様達にご相談して、現世で材料等も集めて、何日も前から練習されていたそうです。
誰かに手作りで、と思ったのも初めてだと言ってましたね。」


まるで俺が聞いているかどうかなんてお構い無しに、独り言のように語りやがる。
黙れ、と睨めば、笑い返して俺が言葉が発するタイミングを消しやがる。


「…グリムジョー様の件も、本当に廊下でたまたま出逢われただけだそうです。」


馬鹿猫の名前の不快さに、テスラが耐えられるギリギリまで霊圧を上げ、その先は言わせねえように威嚇する。


「ッ…ッ!」


それでも、その霊圧に耐えながら、浅い呼吸の癖にまだ先を続けやがる。

どいつも、こいつも、イラつきやがる…!!



「…差し上げる、話も…、ノイトラ様が…甘い物が、お嫌い、と…勘違いして、焦っただけだ、そうですし…何より、ッグリムジョー、様自身が…、ノイトラ様、宛の物とッ…理解、されてました、、よ…?」

グっと肩を押さえながら、息も絶え絶えに言い切ったテスラが、妙に薄く、無駄に柔らかく笑ってきやがる。


…なに馬鹿猫にまで確認取ってやがるんだ、てめえは。


そう過ぎったものの、何故か声が出ねえ。
いつの間にか掛ける霊圧を下げちまったのも、驚いたからだ、別に、それだけだ。




相変わらず無言でこっちを見てきやがるテスラを睨む。

俺が悪いと、目が言ってきやがる。
捜しに行けだとか、迎えに行けだとか、そう言いたげな視線に酷く腹が立つ。


まだ余韻で上手く動けねえテスラを、無言で蹴り飛ばして扉に向かう。


「…!行ってらっしゃいませ、ノイトラ様。」


背後から、変に嬉しそうなテスラの声が聞こえて、また不快になる。


「…チッ!」





いつ覚えたのかも解らねえ、おなまえの霊圧を辿る。

ただでさえ弱い霊圧を辿る事に、また苛立ちは増すばかりだ。



…一番腹が立つのは、てめえの物でもねえのに、苛立つ理由も解らねえ自分だ。

いっそこんなに腹が立つのなら、他のヤツの名前なんか呼べないようにしてやればいい、そう思う事さえも。

今の俺には苦々しい程不快だった。




微弱な霊力に手こずりながらも、数分でソイツは見付かった。
虚夜宮の屋上、その中でも最も月がよく見える場所。

…全てを見下ろせるようなこの場所は、俺がよく来る場所でもあった。



テスラの野郎が教えたのか知らねえが、ここでコイツに会った事はねえはずだ。

…余計な事しやがって。



『…。』

泣き腫らしたらしいおなまえの顔が、月明かりでやけに白く見える。

月を無言で見続けるその姿が、どうも痛ましく思うのは、俺が可笑しいのか、もうよく解らなくなってきやがった。



「…おなまえ。」



一向に俺に気付きそうにないおなまえに、できる限り平静に声を掛ける。

…そう言えばコイツの名前を呼ぶのは初めてだ、と思う事も、思ったより優しい声が出たのも、きっと気のせいだ。



『…!…ノイ、トラ様…。』



慌ててすぐ振り返るものの、すぐに視線を落とす。
そして相変わらず馬鹿でけえ箱を隠すように、ぎゅっと抱え込むおなまえ。


『あ、、、えと、その、先程は、本当に申し訳ありませんでした…。』


何を謝るのか。
とりあえずコイツが悪ィ事は、テスラが言うにはなかったはずだ。



それでもまだ次の言葉を捜して、泣くように笑いながら口を開くおなまえを、言葉で制する。



「…もういい、とりあえず、立て。」



柄にも無く手を差し伸べてやる。
遠慮がちに握られた手の小ささと冷たさに驚く。
…何かの実感もあったが、それすらも振り払うように問答無用でその手を引く。


『えっ…あの、ノイトラ様…?』


振り返りもせず進む俺に手を引かれ、当たり前の疑問を投げ掛ける。
転びそうになりながらも付いてくるおなまえを足音で確認しながら、


「…それ、食ってやるから、てめえも来い。俺とテスラじゃ、食い切れねえからな。」

『はい…?』

食べてくださるんですか?とでも言いたげなおなまえの声に、


「…勘違いすんなよ、まだてめえが後生大事に抱えてやがるから、気が向いただけだ。」

てめえの為じゃねえ、そう捲くし立てる。



『…そうですよね、でも…有難うございます。』


さっきよりも明らかに嬉しそうな声でそう言ってくるおなまえ。


ヘラヘラすんじゃねえ!と怒鳴り付けてやりたかったが、不思議と出来なかった。


妙に顔が熱いのも、きっとコイツがもうケロっとしてやがる事に、イライラしてるからに違いねえ!

…そうは思うものの、なんとなく顔を見られるのは罰が悪ィ気がして、やっぱり振り返りはしなかったが。






―――


自宮に帰り、満面の笑みで出迎えたテスラの顔面を蹴り上げる。

壁まで吹っ飛ぶテスラはそのままに、ソファーへと向かう。

そして俺の手を離してまでテスラを介抱しようとするおなまえに、また尋常じぇねえ程の苛立ちを覚えていく。



…その原因を認めて、早く素直になるべきなのか…



そう自問自答しながら、すでにテスラが用意してやがった紅茶で、甘ったりィだけのケーキを流し込むように食う。


未だにテスラを気遣うおなまえが目の端に入って、その光景が更に俺を苛立てやがる。


「…てめえら、いい加減にしねえと全部食っちまうぞ!」


そう叫ぶと、一瞬驚いた表情をしたものの、何故かおなまえもテスラも顔を見合わせて笑ってきやがる…!!


なんだ、その息の合い具合は、と若干イラつく対象が違えんじゃねえか、と自分でも思う。
未だに笑い続けるあいつらの様子も改めて気に喰わねえが、おなまえが妙に嬉しそうだったから、睨むだけにしてやった。


…テスラは後で半殺しだがな。




甘ったるくて仕方がねえケーキだったが、半分以上食ってやった。
…まあ流し飲んだに近えが。

食えば食う程、笑顔になるおなまえに、調子が狂っただけだ。


あと4分の1も残ってねえはずなのに、未だに甘ったるい匂いが消えねえのは、

ケーキの残り香が宮に充満してるだけなのか。
それともおなまえが隣に居るからなのか。



ガキみてえに笑顔でケーキをつつくおなまえを盗み見ながらそう考えちまったのも、
鼻が匂いでイカれたせいだ、それで思考回路まで甘さに侵食されちまったからだ、そうに違いねえ。



…まぁ、甘えのも、誕生日も、たまにはいいもんかもしれねえけどな。









******



2作目。
ハピバ夢。

あれ?井澤の俺様ノイトラ様はどこへ?

って位、でろ甘いですね。
あれですね、ツンデレ風味ですね、男のツンデレってどうなんだろう(悩)

あと最後がちょっと変態くさいですね。
でも隠れ変態ですね、もっと堂々として頂きたい(どうした)

補足ですが、、解り辛いですが主人公ちゃんがノイトラ様が大好きですね、はい。
どこまで本気好きかはご想像にお任せ致します(ぇ)

んでまぁてっすんは知ってますね、主人公ちゃんの気持ち。
ついでになんとなーくノイトラ様の気持ちも解ってますね。
だから手を繋いで帰って来ようが驚かないよ!むしろお母さん嬉しい!!位の気持ち!(テスラをどうしたんだお前は)


でもノイトラ様は両方良く解ってません。
鈍感さん可愛い!笑。

気が付いたら元々独占欲強いので、告白とかじゃなくてすぐ実力行使に移るでしょう。

えぇ、自分以外の男に触るなとか話すなとか平気で言うし、下手したら自分の従属官にして囲いますね。
部屋から出るなの寸法ですね軟禁美味しいです(もぐぐ)


…そんなお話もいつか書けたら書きたいと思います笑。


あとがきも長くなってしまいまして申し訳ございません。。
今回も酷い作品ですが読んでくださって本当に有難うございましたー!

そして改めましてノイトラ様おめでとうございますー!!祝ヾ(>▽<*)ノ祝!!!

[*前へ][次へ#]

2/60ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!