ガラクタなウタ【跳ね馬と小鳥】 ただひたすらに【ディノヒバ】 「お、いたいた、恭弥」 「……」 「無視すんなよ……おーい、恭弥ぁ」 「……うるさい。咬み殺されたいの」 「なんだよ、つれねぇなぁ」 「何の用」 「いや、お前の顔見に来ただけなんだけど」 「アナタ、暇なの?」 「そんなことねぇぜ」 「あいにく僕は暇じゃないから、帰れば」 「なんだ、何か用事でもあるのか?」 「昼寝」 「オイオイ」 「何。シエスタある国の人が文句言うの?」 「いわねぇけど」 「じゃあ放っておいてくれる?」 「オレも一緒に寝ていいか?」 「は? 寝ぼけてるの」 「少しでも一緒にいたいだけじゃねぇか」 「邪魔しないでくれる?」 「なんでだよ、添い寝して子守唄歌ってやろうか?」 「余計寝れない」 「オレの体温好きなくせに」 「……っ」 「お、図星?」 「うるさい、黙れ」 「わ、トンファーは勘弁」 「じゃあ早くここから去りなよ」 「だから、仮にも恋人に対してそのつれなさは何?」 「アナタが僕をかき乱すから悪い」 「はいはい、オレのせいね。じゃあ責任とって寝かしつけてやるから」 「余計なお世話だよ」 「でも好きだろ、抱きしめられるの」 「……」 「恭弥」 「……好きにしなよ……」 「おやすみ、恭弥。愛してるよ」 「……うるさい……」 2010.7.13up 蛇足:会話だけディノヒバ。こういうなんでもないやりとりが好きです。 [*前へ][次へ#] |