誰かに聞いた怖い話
・・・ミステリーツアー6
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『じゃあ、その彼もそこに泊まったのか?』
『いや、そうじゃ無くて…その時に起こった事件で、その部屋に泊まった女子大生と知り合ったらしいよ』
『ナンパか?』
『いや、その辺の所も含めて…、これから話すよ』
彼は、自分のコップに焼酎を1/3程注ぐと、烏龍茶で割って飲み始めた…
でも…今日は、あれ程缶ビールを買って持って来たのに、いつしか全部飲んでしまっていたらしかった…
それなのに…少しも酔わないのは、どうして何だろう?
人里離れたキャンプ場で、百物語をしていると言う緊張感からなのか…それとも……
私の疑問を余所に、彼が又、話し始めた…
『もう、そろそろ寝ようかな…』
私は誰に話し掛けるでも無く呟いた…
隠しカメラで撮影されていると思うと、やはり自然に振る舞うのは難しかった…
…こういった時は、寝てしまうのに限るわ
私は、出るかどうかわからない幽霊の事よりも、自分が寝ている時に無様な姿を晒さなければ良いなと思っていました…
私はいつしか眠りについていたようです
パシッ!
バリッ!
ピシッ!
私は、不思議な物音で心地よい眠りを妨げられました…
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