誰かに聞いた怖い話
・・・ミステリーツアー4
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『どうして私なの…何で私が特別室なのよ…』

私は特別室の内部を眺めに来た友達に、愚痴をこぼしていました



『まあ、しょうがないよ』

『本当は私が泊まりたかったなぁ』



『じゃあ、あなたが泊まりなさいよ、あなたに譲ってあげるわ!』

私は…私の気持ちも知らずに無責任に羨む彼女に、思わず声を荒げてしまいました…



『何怒ってんのよ、しょうがないじゃない…くじ引きなんだから』

『それに、そのお陰で半額になるのよ、ツアー料金』



『いいわよ、半額じゃ無くても』

私の旅行目的は、古城と古い時代の信仰の要になった協会や修道院を訪れて…

『あぁっ…もういいわ…一晩だけだし…』

私はとうとう諦めました…確かにツアー料金が半額になるのは、嬉しい事だし…



『そうそう、どうせ何にも無いわよ、大丈夫、大丈夫』



『もう、人事だと思って…』





このツアーには、面白い企画がありました

ツアー参加客の内たった1人だけ、最初の宿泊先で幽霊のでる部屋に宿泊した人は、ツアー料金が半額にして貰えるという…

但し、条件が2つありました

1つは、部屋に1人で泊まる事

そしてもう1つは…

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あきゅろす。
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