誰かに聞いた怖い話
キャンプ場の夜3
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キャンプ場でテントを張る場合の注意点は、木の真下に張ってはいけない…
これは落雷に気を付ける意味合いがある…
河原に張る場合は増水した跡を見つけて、最低でもそこより上に張らなければいけない…
そして今回の場合は、崖の近くには張ってはいけない…
例えそこが、管理されてるキャンプ場であろうとも……である
それでも、この父親は崖より10m程離れた場所にテントを張っていた……
その当時…このキャンプ場一帯は、連日の雨で地盤が弛んでいたらしい
尤も家族連れがキャンプに来た当日は、良く晴れた絶好のレジャー日和であった…
しかし、楽しい夕食も過ぎ…
明日の計画を立てながら、楽しく喋りあっていた頃から降り出した夕立が、皆が寝静まる頃には激しい雨をテントに叩き付け、テントを突風がさらおうとする程の豪雨になろうとは、誰も知る由は無かった…
流石に素人の父親でもこれはまずいと、車への避難を考えていた時にそれが起こったのだ……土砂崩れが!
『そうそう、それだよ!』
『それで…どうしたんだ?』
問い掛ける私に友人が、答えたのだった……
『うん…何でもあの事故の後…出るんだそうだ!』
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