誰かに聞いた怖い話
66話…歌詞の秘密
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『これで俺の聞いた話は終わりだけど、次の話に行く前に何か疑問はあるかな？』
『あはははは…何か疑問があっても、どうせ説明出来ないんだろう？だって警察も、その…えぇと、番組制作会社の社員ですらも何も詳しい話は分からないんだって、さっきもお前が言ってたよな』
車好きの彼の顔を見つめて、さも可笑しそうに笑ったのはサーファーの彼でした
『そりゃそうだ…じゃあ、とっとと次の話に行ってくれよ…次は確かお前だろ？』
車好きの彼は、隣りに居る旅行好きの彼にそう言うと、先程から自分の左手にお預けになっていたお酒で喉を潤したのです
『多分、此の歌は聞いた事があるよ…皆が小学校位の頃かな？』
旅行好きの彼もそう言った後に、焼酎の水割りを口に含めて、ゆっくりとその渇いた喉に流し込み、そして彼はその歌を囁く様に、そっと歌い出したのでした
とーりゃんせ、とーりゃんせ
こーこは、どーこの細道じゃあ
天神様の細道じゃあ
どーか、通してくりゃしゃんせ
御用の無い者通しゃせぬ
此の子の七つの御祝いに、御札を納めに参ります
行きはよいよい、帰りはこわい
こわいながらも、とーりゃんせ、とーりゃんせ
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