誰かに聞いた怖い話
・・・三毛猫4
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『あっちゃー…又やっちまったよぉ…』

彼はトラックを停めると、ギアをニュートラルに入れ、ハンドブレーキを一杯迄引いてから、道路へと降り立ったのだ



『何で飛び出して来るんだよ、全くついてないぜ』

誰にも八つ当たりする事も出来ずに、ぶつぶつと独り言を言いながら、トラックの左後方に回った彼の目の前には、以前見た事がある光景が広がる筈だったのだ



『あっ!』

けれども、短い悲鳴を上げてその場に腰を落とした男の目の前には、トラックの下からはみ出した二本の足が見えていたのである





110番通報を受け駆け付けた警察官と、救急隊により、トラックの下から引き摺り出された男は、トラックの左後輪で頭を潰され、一目見て既に命の燭が消えているのは明らかだった

その場の状況から、男の身体には頭以外に目立った外傷も無く、遺体から漂うアルコールの強い臭いから、男が泥酔した挙げ句にその場に寝込んで居て事故にあったらしい…と、そう判断されたのだった

この事故は、それで決着が着いたのだったが…被害者の身元調べの段階で、病院の裏手で一人暮らしをしていたこの男の家の中から、とんでもないモノが見付かったのである

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あきゅろす。
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