誰かに聞いた怖い話
・・・アーチ6
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『そりゃそうさっ…適当に言ったんだから…どうせお前の事だから、俺の話に適当に話を合わせて、信じないと思ったからな』



『…』



『でもさ…そっくりなんだよ…俺の聞いた話に出て来る場所と、お前が話してくれた地形がさ』

『その場所でカップル同志が写真を撮ると、必ず別れてしまう…それも仲が良ければ良い程…激しい喧嘩別れをするって…』



『何を馬鹿言ってんだよ…そんなのただの迷信だよ、そんな事はある筈無いさっ』



『…それなら良いんだけどな』



『…』

僕はそう言いつつも、心の何処かでは…気になっていたんだ



『でもさ、お前には関係無いよな、だって…彼女いねぇもん』

そんな友達の笑い顔が、次の瞬間に痛みに歪むのを、僕だけが知っていた…





『で…どうだったんだ、コロッケパンの味は…?』

焚き火の炎に顔を照らし出されながら、そう彼に尋ね掛けたのは…サーファーの彼だった



『やっぱり…わかっちまったか…勿論、旨かったぜ、購買のコロッケパンは…』



『…だと思ったよ、それでその友達は、その後どうなったんだ』



『あぁ、あいつな…俺を殴った後、先輩のアパートへ向かったよ』

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