誰かに聞いた怖い話
・・・お土産3
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その時、私の目にネックレスが映し出された……

結婚式の初まる時に見た、白い純白のウェディングドレスに映えた真っ赤な宝石をあしらったネックレス………いやっ!そうじゃ無い!

今はその色を増し、血の色さながらの濃い赤色に変色していた……



私は、娘さんの傍にいる花婿を押しのけると、そのネックレスを外そうとした……



その時だった…!

ネックレスがまるで生きている蛇のように威嚇したのだった、鎌首をもたげる蛇のような威嚇だった…

私が構わず外そうとすると、両手に絡みつき締め付けようとする…





やっとの思いで娘さんの首筋に絡み付くネックレスを外して投げ捨てると、娘さんの顔に赤みが差し呼吸が楽になっていくのが傍目からもわかった

私はいつしか汗でびっしりになっていた…

そして、私の隣りには呆けたような花婿がいた……



結婚式は中止された……





『この縁談は破談になったそうだ…』



『可哀想だな…その娘さん…』



『いや!それで良かったのさ』



『えっ?』

僕がその人に言うと、意外な話しを聞かせてくれたのだった……

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