誰かに聞いた怖い話
・・・告白2
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『皆…あの時の事は覚えてる?』
『あの…旅館の件ですよね?』
『そう…あなたが怪我をした、あの旅館よ…』
『次の日…あなたの御両親が病院に見えられた後で、私はあの旅館に行ったの』
『お騒がせした御詫びと…あの離れの事を聞くためにね』
『その時、あの離れが以前の持ち主の物だった時に起こった、哀しい出来事を聞いたの…』
『勿論直ぐには、教えてはくれなかったけど…』
『でも……でも、私はその話を皆には言えなかった…』
『あの時、皆と一緒に御参りをしていれば、皆も違う人生を歩んでいたのかも知れないのに…』
『ごめんなさいね…本当に…ごめんなさい』
先生はそこ迄一気に話すと、自分の気持ちをおちつけ様とするかの様に、大きく息を吸い込み…そしてゆっくりと吐き出しました…
それから先生は、旅館の主人から聞いた話を、始めようとしたのです…
『先生、待って下さい!』
それは、一番年若い彼女でした
『ごめんなさい、私…皆さんに隠していた事があるんです!』
その後輩が急に謝り出したのを、残る私達は唖然として見ていたのです
『ごめん、私もなんです…』
それはもう一人の後輩でした
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