誰かに聞いた怖い話
・・・10年後の再会8
.
『えっ?』
『?』
私達は言葉の意味を把握出来ずに、お互いに顔を見合せていました…
だって、先生の義理の娘さんは今日結婚されたし、先生の旦那さんが居なくなった後…先生迄家を出てしまったら、誰が家を守るんだろう?
義理の娘さんが、夫と戻って来て住むのだろうか?
私がそんな事を考えていると、その場を代表して私の親友が尋ねたのです
『先生、何かあったんですか?』
『何か揉めてるんですか?』
『そうじゃないの…約束なの、10年前の…』
『…』
『10年前?』
『そう…実は彼との再婚に親族達が猛反対してね…彼も親族達の意向を無視出来なくて…私は財産何て、どうでも良いんだけど…』
『だからね、彼の財産の相続権は放棄したのその時に…そんな事で命を狙われたくは無いしね…あの人達の様に…』
『でも…大丈夫なんですか?これからの生活の事なんか…』
『えぇ…勿論、彼は私の事を心配していて、生活費を多目に渡して暮れたから蓄えてあるわ』
私は親友と先生との会話を聞きながら、別の事を考えていたのです
先生は…命を狙われたくは無い…あの人達の様にと言った…あの人達っていったい…?
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