誰かに聞いた怖い話
・・・10年後の再会3
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『あーっ!先生!』
『先生!』
車をホテルの裏にある駐車場に停めて、正面ロビーへと向かった私達二人を、懐かしい恩師の顔が迎えてくれました…
『良く来てくれたわね、ありがとう…どぉ、二人とも元気にしてた?』
『はい、先生もお元気そうで…私は毎日コンパで忙しくって……?…あっ!いけない…先生今日はおめでとうございます』
余りに懐かしく話が逸れ始めた私の脇を、先輩が隣から肘でつついたので、私は我に返ったのでした
『先生、おめでとうございます、これで先生も肩の荷が下ろせますね』
『二人とも、ありがとう…』
『これから結婚式だから、披露宴迄は控えの間でゆっくりしていてね』
『はい』
『美味しい物食べて待ってま〜す』
『そうしていて頂戴…あ、そうそう……さんね、今日来る途中事故に…』
『奥様、御式の時間でございます…式場の方に御急ぎ下さい』
『えぇ、直ぐに行きます…じゃあ、時間だからご免なさいね、話は披露宴が終わってから、ホテルの部屋の方でゆっくりとね』
丁度後輩の名前が会話に出てきた所で、先生の御宅の執事か秘書らしい方が現れ、先生は式場の方へと向かわれたのです
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