誰かに聞いた怖い話
・・・身近な恐怖(伍)11
.
何だよ、こんな時間に…酔ってるんじゃないの?
僕はその女性に眠りを妨げられ、激しい腹立ちを覚えていました
『誰にかけてるの?間違ってるんじゃないの?』
僕はその電話の女性に、全く心当たりはありませんでした…
その為その電話が間違い電話だと思い、眠りを妨げられ機嫌も悪かったので、少し強い口調で答えてしまいました
そうして相手に話す隙を与えず、携帯を切り再び眠りについたのです…
その夜…電話はもうかかって来ませんでした…
僕は次の日、友人と映画を観に行き…その帰り道に馴染みの喫茶店に寄ったのです
『携帯変えたのか?』
『うん、この間携帯会社ごとな』
『ふぅ〜ん、どうだ使い易いかい?』
『ちょっと見せてくれよ』
『おぅ、いいよ』
『どうだい、君も変えたら』
『そうだな…ん?』
『おい…これって』
『え…?何だい』
『この着信番号だけどさ…』
『着信番号?』
『あぁ、昨夜遅くにかかって来た間違い電話だよ…それがどうしたんだ?』
僕の友人は不思議そうに、携帯の画面を眺めていました
『この番号…』
『だから、昨夜の…!!』
[前頁へ][次頁へ]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!