誰かに聞いた怖い話
・・・ふたつの祟り4
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『なあ、確かに蛇を焼き殺したのは残酷で酷い事だけど…どうして弁財天を奉っているとマズいんだ?』
不意に旅行好きの彼が尋ねて来た…
『それはね…』
その問いかけに私が答えようとすると、代わりに院長の息子が答えてくれました
『君は霊獣って知ってるかな?う〜ん…知らないか、まあそれとはちょっと違うんだけどね、神さまの代わりに人々に御告げを伝えたりする動物の事を、神さまの使いって言うんだよ』
『神さまによって違う動物を使っているんだけどね、弁財天のお使いの動物は白蛇としてる神社が多いんだよ』
『へぇ、そうなのか…なら他にも居るんだな?』
『あぁ…有名な所だと…太閤さんを奉った日吉神社の猿かな?あっ、太閤さんは猿で有名な豊臣秀吉の事な』
『他には…カラスか、三本足のな』
『ふう〜ん、そうなのか…と言うことは…村の守り神の使いを殺しちゃったって訳だ』
『そう言う事になるね』
『わかったよ、話の腰を折ってゴメンな』
『別に良いって…ついでに説明して置くと、弁財天って弁天様の事だからね』
『じゃあ続きを話すよ』
男と妻の間には、2年前に娘が生まれていた…
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