誰かに聞いた怖い話
・・・不倫のはて4

.
『私達は最初から、こうなるように誘導されていたみたいね』



『でも、何で私が痛い思いをしなきゃならないの?』



彼女はそう言って怒っていましたが…私には何となくわかっていました…

彼女は、彼と一度食事に行っていました…偶々、ホテルのラウンジで見かけたのです

後で彼女に問い質すと、安く車を譲ってくれた御礼に一度だけデートしただけと言っていましたが…

彼女も立派な大人の女です…

…そんな彼女に嫉妬をしたのではないでしょうか?

それから私は、彼女とは段々と疎遠になり、今では何をしているのかもわかりません…





『これで俺の聞いた話は終わりだよ』

『幽霊が自分を殺した犯人の所に、夜な夜な出るって話は結構聞くよな…』

『どうせなら、殺人犯全ての所に幽霊になって出てやりゃあ良いのにな』



『うん、そうだな…僕も似た話を聞いた事あるよ』



『でもさぁ…姉ちゃんの友達も、もしかしたら殺された可能性があったんだね…』



『お互い気を付けなきゃな…』



『それは、お前だけだ…』

『でもさぁ…どんな幽霊だったのかな…』



『知りたいか…?』

『……本当に…知りたいんだな…?』

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