バトルロワイヤルパロ 吹雪士郎 2/5 声が聞こえた 少年は慌てて木の陰に身を隠した 歩いてきたのは、染岡と栗松だった (染岡君…栗松君…) 少年は迷っていた ここで話しかけるべきか、無視するべきか 少年は二人を信用していた 特に、染岡にはかなりお世話になっている 少年的にはかなり仲がいい方だと思っていた だが…… それは自分の勝手な思い込みかもしれないのだ もし、あの二人が自分を信用していなかったら? 殺す気だったら? (…そんな事ない!!) 少年は左右に首を振った 仲間を疑うなんて最低だ 少年は立ち上がり、二人の元へ駆け寄った 「染岡君!!栗松君!!」 少年が手を振ると、二人も手を振り返した (やっぱり、信用して良かったんだ…!!) 合流した三人は再び歩きだした 悲劇が起こるとも知らずに――― [*前へ][次へ#] [戻る] |