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素直じゃない僕を嫌う /ロマ西



またか…
あいつは悪友たちと一緒にいるんだな…帰りが遅いスペインの野郎に苛立っている自分がいた
数ヶ月前まではこんなことなかったのにな

(いつもスペイン兄ちゃんのこと考えてる…)
「はっ…そんなわけない」
突然見透かされたようにフェリアシーノに言われた
それに少し焦ったんだ
(なんでいつも…言えないんだろうね)
「…本当にな」

(…本当のこと言ったら?ほら、スペイン兄ちゃん…兄ちゃんのこと大好きだし、きっと大丈夫だよ!!)
少し早口混じりにフェリアシーノは言った
「お前だって、あいつのこと好きなくせに」
(…………)
「……なんだよ」
(…スペイン兄ちゃんは兄ちゃんしか見てないよ!!兄ちゃんのばか…っ!)

「はっ!?何言ってるんだよ…だって」
(スペイン兄ちゃんのことなんにもわかってないよ!!兄ちゃん本当にばか…)
そう言ってとうとうフェリアシーノは泣きだしてしまった
いつになっても弟に泣かれるのは困る


「ロマ?どうしたん…?」
どうすることもできなくてわたわたしてると背後にその本人が立って…って
「いっいつから、いた…」
「さっきやけど…」

さっきっていつだよ、と思いながら前の会話を繰り返していたら
「なぁ、ロマ…」
「え、あ…なっなんだよコノヤロー…!!」
あからさまに震えた声を抑えてた


「誰が誰を好きだって、いったん?」
「……っ!」
「…なぁ、ロマ教えてや」
知らない、とそっぽを向く
「そんなことないやろ?」
そう言って迫ってくるスペインが少し笑っているように見える

「…っそんなに知りたいのかよ!!」
「せや、ロマのことは何でも知りたいよ…」
何を言ってるのかわからなかったわからないまま
「その…お、お前がフェリアシーノのこと好きだって、だからお前はトマトで俺はあいつで…えと、とまとが…あいつら…??…トマト?」
「俺はロマーノのことだけが好きやで?なんでイタちゃんが出てくるん??」
「はっ…」
「しかも、トマトってなに混乱してるんw」

にっと笑った後、無駄に良い顔が近づいてきて


「…え、っん…ぅ、ふ」
キスされた、しかも深いやつ。反射的に目をつぶって完全に受け入れ状態の俺
力は抜けるわ腰は抜けるわ息はしていいのかさえわからなく苦しい

「ふっ…ん、はっぁ…、はっ、は…」
やっと解放される頃には息もあがって呼吸するのに精一杯だった
「ロマは、親分のこと嫌いなん?」
違う、ふるふると首を振る
「じゃぁ、何なん…?」
「…………」
「言ってくれんと、わからんやろ?」

挑発したようにスペインは俺見つめる

「親分のことやっぱり嫌いなんか?」
そう言って腕をぎゅっとつかんでくる、胸が高鳴る。
「…すっ、き…嫌いじゃねーぞ…」
あいつはまだ俺を見てる
目が熱くて、ぼやけて、気がついたら涙がでてた…
「…っ、ぅ…すっ好きだよコノヤロー!!」
泣きながらやっと吐き出せた言葉。
その言葉を何度も口にしてみればうちに潜んでいたものが溢れかえって止められないんだ

そんな俺がおかしかったのか、そいつは静かに笑って俺を抱き寄せた
「いい子やな…」

そう呟いて、俺の頭を優しく撫でた





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さてさて…初めましての駄文れすよ!!

設定としては現代の二人な感じですかね…!
あ、フェリとロマはテレパシーで通じ合ってます(笑)

出そうか引っ込めようか…迷った…けど恥ずかしい、後の黒歴史になると思いますん(´・ω・`)

一発目は親分子分でした!!
ちまちまと他のも更新しますんでゆっくり待っていてくださいませ!

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あきゅろす。
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