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DREAM
《行かないで》銀時

「蓮…行くなよ…俺を1人にしないでくれよ…!」


…そう言って私を抱き締めるあなたは子供のようで、ただただ泣きじゃくっていた。

「銀さん、大丈夫だから…」
「蓮はいつも…俺を置いて1人で行っちまう…」
「ごめんね…」
「約束しただろ!俺とずっと一緒にいるって…離したりなんかしねぇって…」
「うん…」

本当に、子供みたい。
あなたの方が、ずっとずっと年上なのに。


「でもね、銀さん」
「なんだよ…」
「1人で行かなくちゃ。」
「嫌だ!!」
「お願い…」
「そうやって蓮は俺のこと置いて行くんだろ…!」

私を抱き締める力が強くなる。

「銀さん…」





「たかがお化け屋敷でこんな茶番演じるとはさすがバカップルですね。」
「後ろ人が結構並んじゃってるアル。」
「うるせェェ!!!なんでこのお化け屋敷成人済みは1人で進むことがルールなんだよ!おかしいだろ!!お化け屋敷ってもっとこう何人かで入ってキャアッ////ってやるやつだろーが!!!」
「私はお化け屋敷全然大丈夫なんだけど銀さんが…」
「俺は蓮と入ります!!ゼェェッタイ蓮と入りますゥッ!!!!」

「お次でお待ちのお客様どうぞー」

「ほら銀さん入ってくださいよ」
「私たちは蓮と行くアル」
「頑張ってね、銀さん!」
「ちくしょうお前ら覚えとけよ!!…アァァァァァ暗い暗いちょっ、押すなテメェ!!!あ、待って今誰が触ったの誰が!!??!」


その後出口ではげっそりとした銀時が倒れていた。


「出だし的に感動系だと思ったじゃん!!!!!!!!!とんだ番狂わせだよコノヤロー!!!!!!!!!」






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