静かに生きたいんです。 プロローグ プロローグさて、この状況は一体なんなのだろう? 「ちょ、何あれやばい、俺ら追われてる……!?」 「大丈夫、玲は僕が守るから」 「そういう問題じゃないだろ!」 俺:玲一を玲と呼んだのは幼馴染の秀こと、秀朔。 と、まあ自己紹介もほどほどに。 俺らは今、走り続けている。 なんか黒い【空間】に追われているんだ。 息が切れ切れな俺と対照的に、息一つ乱さずーーむしろ笑いながら走っているのが秀。 街を走り回っているのはいいが、どんどんひと気が無いところに追いやられている気がす…… 詰んだ。 後ろから迫りくる黒い空間。 前に待ち受ける禍々しい黒。 二つが膨張し、繋がった今。 俺らは闇に飲み込まれた。 新たなる歴史 [戻る] |