世界中を薔薇色に染めたくって、つい……。 2-2 私は今日もいつも通り学校から帰って思いっきり(ベッドに)ダイブしたはずだった。 そも、その学校とは、「百合も薔薇も好きだが、百合より薔薇を見たい!」という、至って平凡(?)な理由から受けたところである。 (小学校は共学私立だったため、わざわざその中学校を外部受験した) 当時の私は当事者にはなりたくないと思っていた。 「百合を見るために女子校に行って、自分が標的にされるのはごめんだ」 と思ったから選んだ学校でもある。 ついでに言えば、その学校は前年度までは男子校で、ホモやバイなどが集まっていると噂があるからか、女子には人気が無く、男女の比率が19:1だった。 私はウハウハ真っ赤な薔薇見三昧な日々を送る予定だったが「本当にホモやバイがはびこる学校なのか!?」と疑いたくなるほど…… 「奥手な奴が多すぎ!」 ということで、いつしか私は 「どうせなら自分が男になって、この世の男共全てを薔薇色に染めてやりたい!!」 と思うようになっていた。 そして、性転換のチャンスをくれるために、この自称神様は私を呼び、異世界に連れて行ってくれると言ったのだ。 もちろん私の答えは………… 「…………回想中に悪いが、一応訂正すると、『魔王討伐のために勇者を召喚しようとしている国があるから、そこへ召喚されてくれたら願い事を何でも叶えてやる』と言っただけだ……」 えー、そうだったっけ……?魔王討伐とか面倒! なんとかして性転換だけさせてもらえないかなー。 あ、そうだ! いいアイデア思いついたぞっ!! 時を遡るか?新たなる道を切り開くか? [戻る] |