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世界中を薔薇色に染めたくって、つい……。
3
黒い髪は無属性魔術に長けている人に多いそうだ。
黒髪だからと言って、必ずしも無属性魔術に長けているとは断言できないらしいが。

さっきの人は風紀委員らしい。あ、もちろん副委員長ね。
生徒会は必要が無いらしく、むしろこの世界には生徒会という概念自体ないようだ。風紀委員には各学年の魔術に最も優れている者とその次点の者が選ばれるらしい。
…………あのギルドの少年、なんで風紀委員のこと教えてくれなかったんだろうか!名前も思い出せないが、あの少年、教えてくれてもよかったじゃないか!←名前は聞いてないだけ。


よーし、ここは、マニュアル通りにしよう!

「副委員長さん、その胡散臭い笑い方、やめた方がいいぜ、ですよ?」

すると副委員長は驚きを表情に出した。

うん、オッケー。これであとは俺にキスしてくれれば…………ってええ!?

副委員長はライの前に跪き、手の甲にキスをした。

…………手の甲、って事は忠誠の証か。

「ふ、副委員長さん?」
「気に入りました。転入生の……」
「あ、俺の名前はライだ、です」
「ライ、これからよろしくお願いしますね?」

副委員長の表情は含み笑いだった。

あ、美形だ!
フラグ立ったみたい?


うーん、まあ、この学校はホモばかり集まっているわけではないかもしれないし、口にキスじゃなくても許してやるか。

時を遡るか?新たなる道を切り開くか?

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あきゅろす。
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