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小説(近親相姦)
3※
ある日、学校から急いで帰宅した俺は部屋に籠った。
クラスメイトの誰かから回ってきたAVをポータブルDVDプレーヤー&ヘッドフォンの2大自慰グッズを駆使して自身を慰めようと思ったのだ。
早熟だった俺は、小学校4年生の頃には精通しており、それからというもの、この行為にハマっていた。

学校ではそこまで関心のない振りをしつつも、自慢気にそういうものを見せびらかしたり、知識を自慢する男子とはそれなりに仲が良く、そんなに凄いなら見せてよ。と、しれっとよく借りていた。
周りの男子は興味は有るものの、どこか背徳的な気がして安易にその少年を褒めるでもなかったが、俺は恥ずかしいとも悪い事だとも感じなかったので、見終わって良ければ
「これ抜けた」や
「これ駄作だな」などと言葉を交わしたし、そもそもR18の物を手にしているその友人を単純に凄いと思っていたので、本人にもそのまま伝えていた。
そんな俺の態度は彼の虚栄心を充たしていたのか、率先して俺にそういう物の話を持ちかけていたし、俺も乗っていた。

そんなこんなで、その友人から借りた新作『天使な潮吹き若奥様』を観るべく、母親と一緒に買い物に行くと朝話していた日向の居ない隙を狙って、俺は自慰に耽っていた。
いつもは、トイレやバスルーム以外で性欲処理をする事はないのだが、この日は完全に気を抜いていたのだ。

画面の中の女優が裸にエプロンを身に着け、キッチンのシンクに手を着きながら、立ちバックで攻められている、その男の律動と俺の右手が同調し、自身を扱くスピードを上げていた。
ジュポジュポと男根が行き来するたび、腿を伝うほど溢れさせた愛液が掻き混ざり、そろそろ画面の女優も行きそうだと嬌声を上げた頃。
もう少しで息子もフィニッシュだと云う所で、不意に目の前に気配を感じた。

その人物を目にした瞬間、驚きで手の中の物を思わず強く握り締めてしまい、え…。と思った瞬間に俺は先端から白い液体を思いっきり噴き出していた。

俺はあろうことか、日向の顔を見て達ってしまったばかりか、その天使のような顔を吐き出した物で汚してしまったのだ。





俺も日向も、唖然としてしばらく微動だにしなかった。

俺の頭の中は軽くパニックを起こしており、
なんでここに日向が?やら、
自慰を見られた!やら、
顔射してしまった!などが頭の中をグルグルと回っていた。

ようやく俺が動いたのは、日向の顔を汚している白い物が垂れはじめ、シーツにぽとりと染みを作ってからだった。

慌てて準備していたティッシュで日向の顔を綺麗に拭いた。
「わるい。」と謝罪の言葉がついて出たが、頭は真っ白だった。
日向には俺が恐慌状態だとは思えなかったのだろうが、内心はこの場をどう取り繕うか必死だったのだ。

そんな俺に対して、日向はポソリと呟いた。
「春ちゃん…病気なの?」

一瞬何を言われたのか理解できず、間抜けな声を発してしまった。
「…は?」

いったい日向は何を言ったのか、うまく整理できずに停止していると、尋常じゃないくらいの勢いで日向が捲くし立ててきた。
「…だって!春ちゃんのおちんちん、さっきおかしかったよ。
しかも白いおしっこなんて絶対おかしいよ。」
挙句に、大きな黒い瞳からは大粒の涙を溢しながら
「春ちゃん、病気なの?
死んじゃやだぁー!!!」
とシャクリ上げ始めたのだ。

しばらく思考停止していたが、どうやら日向は射精を知らないらしい。しかも、なぜか俺が重大な病気だと思っている。
おそらく、先日観たTVを思い出したのだろう。確か、免疫力が著しく下がった病人に膿みができ、それが広がって亡くなっただとかいう、ノンフィクションかどうかも怪しい番組だ。

だが、俺はこれ幸いと、何も知らない日向をどうにか丸め込んでこの場を有耶無耶にしようと考えた。

「ひな。俺は病気じゃない」
そう告げた俺を、未だにうるうると膜の張った瞳でとらえ、本当?と訴えてくる。
「男なら誰だってこうなる」
紅い唇を少し開き、驚いた表情を見せた。
「でも、ひなは白いの出たことないよ」
こてんと首を傾げ、不思議そうに俺を見つめる日向。
はっきり言って悶えるほど可愛い。
俺が病気でないらしいと分かった為か、驚きのためか、涙も止まり落ち着いたひなたに俺はきちんと説明した。
…もちろん、一部を曲解をしつつ。

白い物体は精液と言って、赤ちゃんの素である精子が含まれていること。
子供には赤ちゃんを育てられないから、大人に近付かないと精子はできないこと。
1度精通してしまえば、定期的に射精をしないと身体に悪いこと。

こんな感じに自分に都合良く話してみた。
もちろん、純粋培養の日向はあっさり信じ、
「春ちゃんはもう大人なんだね。すごいね〜」
とほわんとした笑顔を向けてきた。

この間、俺の息子はずっと露出した状態で、このいつもと違う状況(視姦?)で若干硬度を増していた。
人間は欲に流されやすい生き物と俺はこの時に悟ったのだけれど、3大欲求の1つである性欲のためなら、この当時の俺は幾らでも悪知恵を働かせれた。
(と言っても、未だにSEXのためなら頑張るだろうし、俺の悪知恵に引っかかるのも純真な日向だったからなんだけどね)

そんな己の悪魔に唆された俺は日向にお願いをしてみた。
「ひな。俺また勃ったんだ。これを治めないと身体に悪いんだ。ひなに手伝ってもらえない?」と。

心優しい日向はもちろん了承した。
「春ちゃん、どうしたら良いの?ひなにできることならなんでもするから」
心から心配してくれる日向に、俺の良心は痛んだが、そんなもの20%くらいのもので、残りの80%は未知の体験ができると興奮していた。
クチュクチュと粘度のある先走りを、ほっそりとした白い指に絡めてオレを拭く日向。
始めの内はどうして良いのか戸惑っていたが、このまま放置されたら病気になるかも。との俺の一言で意を決したのか、辿々しいながらも弛く勃ち上がったぺニスに手を伸ばした。

この頃の俺は身長は170を越えていたが、小学6年生。さすがにランドセルを背負った俺に声を掛けるお姉さまはおらず、性交した事のない、まだピンクのような可愛い色をしたぺニスを持っていた。ただし、大きさは周りと比べても明らかに大きく、まだ140cmちょっとの日向には十分な逸物だったに違いない。
両手を絡め、何度も付け根から雁を滑り先端の窪みまでを必死に擦っている。
本人はそこに性的な意味はないのだろうが、指を根元に持って行く際に勢いを付ける為にか「…んっ!…ふっ!」と息を呑む声や、俺の勃起した物を見つめる視線の熱さ。そして、時折目線を上げ、大丈夫?と窺ってくる上目遣い。幾ら拙い愛撫とはいえ、予測できない動きに翻弄され、俺の自身は着実に快感を拾っていた。
下半身に熱が集まってくるにつれ、落ち着きのない犬並みにハッハッと息が荒くなっていく。
こんな機会、今後訪れないかもしれないと思うと、まだ達きたくはなかったけれど、うぶだったの俺は実に呆気なく日向の手淫で精を吐き出していた。

2度にわたる吐精による疲労と、達したあと特有の倦怠感で壁に寄りかかり、呼吸が落ち着くまで天井をぼんやりと眺めていた。

もうこれは元来の性質としか言えないんだけれど、他人を思いやるという事に欠如している俺は、欲を吐き出して数分経った段階で、初めて日向の存在を思い出した。
達するまではあんなに日向の息遣いだとか視線だとかを意識して昂ぶっていたクセに、欲求が満たされた瞬間、その余韻に浸り、何も考えられなくなってしまった。

道徳的なことを言えば、人に優しく、思い遣りを持ちましょうとは云うが、結局は人間自分が一番可愛いのだ。
そして悲しいかな、男は欲求に忠実な生き物なのだ。

弱々しくではあるが、まだ俺の陰茎を握っている日向に視線を遣ると、どうして良いか分からないといった表情で固まっていた。

そっとその手を包み、萎えた物から離し、顔射してしまった時同様に綺麗にしていく。
指と指の間、掌全体に至るまで白濁とした液体が付着していた。2回目の射精だというのに、量も濃さもあり、小さな手では受け止め切れなかった精液が日向の制服を汚していた。
さすがにこれは洗濯しなければと、未だ放心状態の日向のシャツのボタンに手を掛け、脱がしていく。
上半身は何も纏っていない状態になってから、日向は我に返り、少し恥ずかしそうに顔を赤らめた。
性的知識は皆無と言っていい日向でも、やはりどこか淫靡な雰囲気が流れるこの空気を感じ取ったのか、と思ったが、脱衣所でもない場所で、しかも人に服を脱がされている事に恥ずかしさを感じているようだった。
その証拠に、「これくらい1人でできるよ」と、頬を膨らませて言ってきた。

ベッドの端に置いてある枕の方を見ながら、どこか照れ臭そうにする日向の姿に、何も意図していなかった【脱がす】という行為が急に性的な意味を持つように思えてきた。
先程までは全く意識していなかったピンク色の乳首にまで目が行ってしまい、慌てて顔を逸らす始末。

今振り返っても、当時の俺は日向の一挙手一投足に勝手に振り回されていた。しかも、自分で自分の欲望にブレーキが掛けられないほどの猿だった。

軽く反応を示し始めた下半身のことは考えないようにして、汚れた衣類を洗うために、バスルームへ向かい洗濯機に放った。ついでに、下半身を中心にべたつく身体を清めるためにお風呂に入ったのだが、このとき、なぜか日向と一緒で、終始、自分の性欲と無防備な日向の裸体との狭間で葛藤した記憶だけが残っている。

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