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小説(近親相姦)

とっくに精通も迎え、クラスの誰かが兄弟のAVや、どこかで拾ったエロ本なんかを持ってきては性についての知識を着々と増やし続けていた小学6年生の頃。
猿並みの性欲を持て余し、穴があったら挿れたい!という事しか考えていなかった当時の俺は、考えなしの阿呆だった。

艶めかしい誌面の中の裸婦。
モザイクの下にはいったい何があるのか。
未知の世界への興味は尽きることはなかった。

そんなお年頃の俺に、日向は毒だった。
すらーっと伸びた白い手足は、しかし、まだ幼さは抜けずプニプニと柔らかく、女と間違われても仕方ない愛らしい顔立ちをしていた。
睫毛は長く、ラインを引いているかのようにクリッとまあるい瞳を縁取っているし、ふっくらとした頬は上気したかのようにいつも桃色に色づいている。
ポテッとしたふくらみのある唇は肌の白さとのコントラストがどこか艶めかしく、視線を遣るのも憚れるほどドキッとする印象を与える。
その隙のない美しさを、ふわふわとした栗色の髪が一部を隠すことで和らげていた。

男なのが不思議なくらいの可愛さなのだ。
日向と同年代の子供を見る度に、本当に同じ生き物なのかと疑ってしまうくらい俺にとって日向は特別だった。


そんな日向と俺は四六時中一緒に居たのだ。

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